先日、海外の人から日本語で相談メールが届きました。
その本文が、本人に悪意はないものの、日本人にとっては気になる表現だったため、
後からアドバイスをしました。
同じようなことが、私たちが英語でメールを送る際に、起きる場合もあります。
日本人が英語圏の相手へメールを送る際、日本語の感覚で直訳してしまい、
誤解を招いてしまう例が少なくないのです。
今回は、日本人がうっかり使いがちな、
5つの危険ワード(Bypass, workaround, skip, ignore, just)についてまとめてみました。
普段から使う場面が多い言葉だからこそ、微妙な使い分けを覚えておくと安心です。
1. bypass
英語
Could you please advise on how I should proceed to bypass this requirement?
日本語訳(直訳)
この要件を回避するために、どのように進めればよいか教えてください。
危険な理由
bypass は「正規ルートを通らない」「抜け道を使う」という意味合いがあります。「問題を解決せずに避けたい人」と捉えられる可能性があり、コンプライアンス意識を疑われる恐れがあります。
安全な言い換え方
Could you please advise on how to resolve this requirement correctly?
(この要件を正しく解決する方法を、ご教示ください)
2. workaround
英語
Is there any workaround for this rule?
日本語訳(意図)
このルールへの対処方法はありますか。
危険な理由
workaround は「暫定対応」「正式ではない対処」という意味を含みます。ルールや承認、契約などが絡む話で使ってしまうと、「正面から対応する気がない」と受け取られる可能性があります。
安全な言い換え方
Is there a recommended way to address this rule properly?
(このルールに正しく対応する方法はありますか)
3. skip
英語
Can we skip this approval step?
日本語訳(直訳)
この承認ステップは飛ばせますか。
危険な理由
skip は非常にカジュアルな言葉です。「必要なものを省略する」「勝手に飛ばす」という印象が強く、統制を軽視しているように聞こえてしまいます。
安全な言い換え方
Is this approval step required in this case?
(このケースでは、この承認ステップは必要でしょうか)
4. ignore
英語
Can we ignore this warning?
日本語訳(直訳)
この警告は無視してよいですか。
危険な理由
ignore は「分かっていて無視する」という意味の、強い表現です。リスクや注意喚起に対して使用した場合「責任感のない人」だと思われるリスクがあります。
安全な言い換え方
Can you confirm whether this warning applies in this case?
(この警告が本件に該当するか、ご確認いただけますか)
5. just
英語
I just want to confirm.
日本語訳(直訳)
ちょっと確認したいだけです。
危険な理由
just は無意識に、相手の作業を軽く見ている印象を与える場合があります。受け取る相手によっては、失礼な発言だと捉えられる恐れがあります。
安全な言い換え方
I would like to confirm.
(確認させてください)
今回紹介した5つの例文は、文法的に正しい文章です。
ですが、英語圏で使用してしまうと「逃げている」「ルールを軽視している」「コンプラが弱い」という風に、受け取られる可能性があります。
言葉の選び方を少し変えるだけで、相手へ「誠実さ」「信頼感」「安心感」を届けられます。知っていれば避けられる誤解ですので、ぜひ頭の片隅に置いて、安全な言葉を使ってみてください。


