Slackでちょっとしたやりとりをしていたとき、
これまで耳にしたことのない、印象に残る英語表現に出会いました。
状況はこうです。
ビジネスの関係者が複数いて、確認する先もバラバラ、
すぐに事態を整理しきれない。
深刻というほどではないけれど、
現在の環境を整えないと、前に進んでいけない、、
何が何だか、、、そんな場面です。
そこで目にした会話はト書きのようにシンプルでした。
This is a bit of a pickle…😅
(ちょっとややこしい状況ですね)
Maybe follow up directly with the person in charge.
(担当者に直接フォローアップしてみてはどうでしょう。)
Pickle という単語は、ご存知の酢漬けのピクルスです。
「in a pickle」と聞いて、瓶の中に少し酸っぱいきゅうりのイメージが浮かびました。
もちろん実際の意味は違います。
“in a pickle” は、「ちょっと困った状況」「少しややこしい状況」を表しています。
出口がみえないような深刻な問題ではなく、
少しずつ整理すれば前に進めるレベルの課題のときに、使われる言葉です。
なんとも、じわじわと沁みてくる感じが、ジワジワしますね。
ちょっと酸っぱい感覚とちょっと困った感覚が、なんとなく重なります。
日本語でいうなら「少し込み入っている」「少し扱いにくい」に近い感覚になります。
同じような印象で、
jamを使った、よく似た英語表現もあります。
in a jam
(少し困った状況)
jam も同じ瓶詰の食べ物ですが、たくさん入っていて動かしにくい、というイメージよりも
「詰まって動きにくい」という感覚です。
仕事をしていて、スケジュールや手続きが少し滞っているような場面で用いられます。
似たイメージとして
もう一つ浮かんできたのが、sardine(イワシ)を使った言葉です。
packed like sardines
(ぎゅうぎゅう詰め)
このフレーズは、状況の複雑さを表すのではなく、
物理的に動きにくい状態を表します。
たとえば会議室が人で溢れていたり、電車が混雑していたり、という場合です。
pickle や jam は「状況的に動きにくい」状態に、
sardines は「物理的に動きにくい」状態を表します。
どこか共通したイメージがありますね。
jamもpickleもsardinesも、食べ物を使うことで、表現がカジュアルになります。
深刻な雰囲気にしたくない、会話の空気を重くしたくない、という場合に便利な表現です。
problem や issue を使うよりも、少し余白があり、少し笑いながら共有できる温度感があります。
特に日本人はProblemやIssueを使いがちですが、
こちらは「大問題」「障害」的な大事感があるので、使い分けたいものです。
食べ物を使った表現が入ると、ややこしい状況であっても、軽く受け止められる気がします。
瓶の中のピクルスを想像してしまった時間も含めて、静かに印象に残る学びのきっかけになりました。