仕事をしていると、
やってはいけないことをやる人、やらなければいけないのにやらない人を、
見かける機会がどうしてもあります。
自分と関係ない部分であれば「大変だなあ」「間に合うのかなあ」と
心の中で心配する程度で済むのですが
「周囲に迷惑をかけている」「自分の仕事に悪影響を及ぼす」という場合は、
一言伝える必要があります。
このとき、避けたいのが「論理をかざして説明する」という選択です。
私たち日本人は、ただでさえ拙い英語でビジネスに関わっています。
そこへ正論を持ってきてしまったら、ニュアンスで伝えるのではなく、
ストレートな非難になってしまう可能性が高いんです。
ちょっと注意しただけなのに、大きなトラブルに発展してしまった、
そんな危険も考えられます。
どうしても言わなければいけない場合は、正解や正義を語るのではなく、
こちらの感情をあえて伝える、という方法を試してみてください。
こちらは、実際に使える2つの例です。
- The team was trying to help you, and it is sad to see we cannot work together as a team with the spirit of getting over together.
→ チームはあなたを助けようとしていたのに、共に乗り越えようとするチームスピリットを持って一緒に働けないのは残念です。 - I feel defeated to see you coming back with the same mistakes after my advices. Anything I can do better to ensure you don’t have to make the same mistake?
→ 私が助言した後に、同じ間違いを繰り返してしまうのを見ると、本当にがっかりします。私にできることで、同じ間違いをしなくて済むように改善できる点はありますか?
このような「自分」を主語にした表現、自分の気持ちに置き換えた言葉で伝えてみてください。
「どうしてできないんですか」
「連絡なしでの勝手な行動は困ります」
「何度言ったら分かってもらえるんですか?」
丁寧なPlease, Could you, Would you, などを使って丁寧語にしたとしても、
日本語直訳のYOUが主体の文章
- I need you to take action. Thank you.
ご対応いただけますようお願いします。 - Please explain why you are making same mistakes.
繰り返しの問題が起きている理由をご教授ください。
ついこんな、YOUを主語にした表現をしがちですが、
相手を主語にすると、どうしても詰問長になってしまいます。
もちろん、自分を主語にしても、相手が不機嫌になったり、
文句を言ってきたりするケースはあります。
この場合も、
- Then what do you think is the right answer?
- じゃあ、あなたは何が正しい答えだと思うの?
と聞くのではなく、
- OK, then how can I do this better for you?
どうしたら、あなたのために上手にできるかな?
といった風に、自分を主語にして返事をした方が、よく効きます。
注意をしたのにお礼を言われ、問題も解決できた、
そんな嬉しい結果につながる機会も多く、おすすめしたい表現です。
冷静に考えれば、どっちを主語にしても意図は同じ。
それなのに、言い方を変えるだけで、耳を傾けてもらえるかどうかが変わります。
自分を主語にするのは、ちょっと勇気がいるのですが、
その方が柔らかい表現になりますので、ぜひ試してみてください。
相手に言葉が通じない、耳に入らない……そんな場面を減らせるので、自分にとっても得策です。
自分を主語にした表現を意識して、ビジネスを円滑に進めていきたいですね。



