プレッツェルという食べ物、ご存じですか?
パンやお菓子をあまり食べない方の場合、
名前だけは聞いたことがある……という印象かもしれません。
プレッツェルは、ドイツ発祥の焼き菓子、菓子パンで、
くるくるねじれた、独特の結び目のような形が特徴です。
北米では同じ形をした、スナック菓子としてのプレッツェルが愛されていて、
スポーツ観戦やアミューズメントパークなどので、広く販売されています。
ドイツで販売されているプレッツェルは柔らかく塩味、
スナック菓子として親しまれているプレッツェルは硬く、
さまざまなフレーバーがある、という違いがあります。
そんな欧米で親しまれているプレッツェルですが、
先日、こんな面白いフレーズを耳にしたのでシェアします。
“It sounds like my head’s all tied up like a pretzel.”
この言葉を耳にして、
「頭の中がプレッツェルの結び目みたいに、ぐちゃぐちゃに絡まっているみたいだ」
という意味なのは、すぐに理解できました。ですが、
「考えが混乱している」
「考えすぎて、訳が分からない」
という状態を、プレッツェルに例えた人ははじめてです。
オリジナルのフレーズかと思ったのですが、
英語圏では比喩表現として、受け入れられている言葉とのこと。
日本でも、「頭がぐるぐる」「頭がこんがらがる」といった言葉を使います。
頭が「 tied up(縛られる、絡まる)」のような言葉は、世界共通であるのかもしれません。
この表現を、普段よく耳にするフレーズに置き換えると、
=I am confused. ちょっと困惑しています。
といった感じでしょうか。
近いところでは、
= My brain is fried 脳みそが溶けそう、頭がパンクしそう
という言葉もあります。
こちらだと、より大変さが伝わり、頭から湯気が出てきそうな様子が浮かびます。。
= I am all mixed up 混乱しています、わけわかりません、
こちらのフレーズを使うと、大変さよりも複雑さが強調されます。
プレッツェル感が高まってきました。
= My brain is in knots.
これは、もっともプレッツェルに近いかもしれません。
この言葉を使っていた人が、
ぐるりとひねったプレッツェルを思い浮かべ、「頭がまるでプレッツェル」を産んだのかもしれません。
そういえば、プレッツェルの発言をした人の口癖は、
We’ve got bigger fish to fry. Let’s leave it as is.
もっとやるべきことはある。これはそのままにしておこう。
でした。
先日、「Get all your ducks in a row」という言葉に触れた記事でも、登場した表現です。
他に大きな魚を処理しないといけないんだから、小物は後回しね、という意味が伝わりますよね。
何かと例えるのが好きな英語圏の人たち。
また面白い言葉に出会ったら、こちらで紹介いたします!