青い瞳? 金色の少年?

例文・トピックス

海外を相手に仕事をしていると、英語の背景にある文化の違いに気付く場合もあります。
これは、採用に関するやりとりの中で、印象に残っている表現です。

マネージャーとメンバーの関係性について、リクルーターが説明をしている際に、

He was her blue-eyed boy.
(彼は、彼女が特に目をかけていた存在でした)

という発言がありました。
マネージャーに期待されている、将来的な成長や昇進も視野に入っている人物、
という意味合いになります。

単に評価が高い、というよりも
「特に気に入られている」「期待をかけられている」という気持ちが伝わるニュアンスです。
日本語で言うなら「ひいきされている」存在を指します。

このとき、一緒にいたアメリカ人は、blue-eyed boyという表現を知りませんでした。
それってどういう意味?と
アメリカ人が、アジアメンバーに英語の意味を聞き返すという不思議な状況です。

なぜ知らないのだろうと気になり、
アメリカ英語では golden boy の方がしっくりくるのではないか、という結論に至りました。
そういえば、席にいたのは、
シンガポール、オーストラリア、インドのメンバーで
彼らは「英国」英語教育をうけていたのでした。

blue-eyed boy という言い方は、
主にイギリス英語で使われる表現で、
アメリカ英語では golden boy(将来を期待されている存在)の方がよく知られています。

やや否定的な表現として、teacher’s pet((えこひいきされている人)という言葉もあります。

どちらも、「能力がある」という意味を超えて
「特別に目をかけられている」という関係性が含まれます。
一方で、皮肉を含むケースもあるため、公平さを大切にしている場面では避けた方が良さそうです。

blue-eyed という言葉を聞くと、青い瞳を持つ人が浮かびますが、
青い瞳そのものに意味があるわけでなく、単純な比喩として使われています。

 golden boy も、きれいな金髪の人、
という意味ではなく「成功が期待されている人」というニュアンスです。
場所は違っても、色に関する言葉が、評価や期待を表す比喩として使われているのが面白いですよね。

このように、英語圏の中でも、
イギリス系の言い回しとアメリカ系の言い回しの違いとして、
それぞれ別の表現が存在しています。

意味が分からないとき、なんとなく文脈から推測して流すこともできますが、
アメリカ人の仕事仲間はその場で「それはどういう意味か」と自然に聞き返していました。
その反応がとても自然で、率直で、好感が持てました。

私たちも、分からない表現にぶつかったとき、その都度確認すると、
より正確に理解できます。
英語が持つ多様さと、素直に聞く素晴らしさを、あらためて認識するきっかけになりました。

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