私の上司はよく、
- He caught me off guard.
- The question caught me off guard.
と言う表現を使います。
He caught me off guardは
「彼に不意を突かれた/予想外だった」という意味。
The question caught me off guard.は
「その質問には不意を突かれた/予想外だった」という意味になります。
たびたびこの発言をしているので、
彼は非常に「用意周到」な人なのだろうな、という人となりの理解につながりました。
なぜなら、世の中ケセラセラ。
なるようになると考えている私は、他人の言動や行動が予想外なのは当たり前。
斜め上をいく回答だったとしても、臨機応変に対応するのが信条であり、
意外だった、驚かされた、とはいちいち考えません。
そんな私ですので、目の前に出てきた質問や問題に触れてから、
事前に相手の行動や考えを予測して、
想像と違った場合にHe caught me off guard.を発する上司の行動の方が斬新で驚きだった、
というお話です。
何が起きてもその場で対処するタイプの私と、
あらゆる可能性を想定しておきたい上司。
どちらが良いというわけではありませんが、
不意をつかれる場面があまりにも多いと、メンタルが疲れてしまいそうだなあと感じました。
私が意識しているのは、臨機応変な行動ですが、
以前勤めていた会社でSituational Flexibility(状況に応じた柔軟性)という言葉が
流行したのを思い出しました。
この企業の社長は、Silicon Valleyの過酷なビジネス環境を生き抜いてきた人です。
そんな背景もあり、日ごろからFlexibility, adaptability, changeという言葉を好み、
よく使っていました。
日本語で表すと、柔軟性、適応力、変化、という意味合いになります。
- “The only constant in life is change.”
- 人生で唯一変わらないものは、「変化」そのものである。
というフレーズは、何度も引用して、私たちに聞かせてくれました。
当時は、会社が変革期を迎えていて、
社内には変化を好まない変革抵抗勢力の人間も存在していました。
この反対勢力の動きを牽制したい、という意図もあって使っていたのだと思います。
その結果、朝には○○だと言っていたのに、
夕方には変えてしまう、いわゆる「朝令暮改」は当たり前ですし、
間違えたまま進めるよりは止めるべきという状態ですので、
私たちは想像を絶するスピードで、Situational Flexibilityでの対応を求められることに……。
柔軟な対応は大切ですが、あまりにも目まぐるしく状況が変わっていくので、
Situational Flexibilityが笑い事では済まなくなったのには参りました。
大変ではありましたが、今思えば良い経験でしたし、
この会社で過ごした時間が、臨機応変な対応を選ぶ私の礎になっている気がします。
ところで、現在の勤め先にいる「用意周到」な上司と、
前職のSituational flexibilityの社長、別々の会社にいますので、
出会うことはないのですが、もし彼らが一緒の職場にいたら、どうだったでしょうか?
柔軟な社長のもとで、用意周到な上司が働く場合、
日々繰り返される予想外の数々を前に「ちょっとした不意打ちは、
もう不意打ちとしてカウントしない」そんな考えに変わっていくかもしれません。