海外企業にも接待はある?

考察

接待のことを、日本独自の習慣だと思っていませんか?

たしかに、
おもてなしを重視する日本の接待は、独自の進化を遂げていますが、
実は世界各国のビジネスシーンで接待は存在しています。

少なくとも、アメリカ、ヨーロッパ、オーストリア、韓国、中国では接待文化が見受けられました。

ただし、その中身にはお国柄があります。

アメリカに勤める営業マンの場合、

  • 「お客様と一緒に野球を見に行く」
  • 「取引先と、家族ぐるみでお付き合いをする」

といった接待の様子が見られ、
お酒の席だけで済む日本流接待の方が気楽……と感じることも。

社外だけでなく、社内の接待ももちろんあります。
上司や海外支社から出向くような場合は、
食事の手配などに、それなりの経費を使います。

とはいえ、経費は会社のお金です。
何でもOKではなく、1万円を超えるような支出は経費として精算できません。
もちろん、清廉潔白な使用用途のみ、経費として認められています。

韓国や中国、日本の接待ではいまだに、
ピンク産業へ経費を使う、といった風習がのこされているところもあるようですが
欧米では言語道断。

良かれと思って、
外資系の上司や取引先の相手をピンク産業へ誘ってしまわないように、
注意してください。

清廉潔白ではありますが、
外資系はやはり家族の負担が大きいと感じます。

  • Family Dayに家族を会社に呼ぶ
  • 報奨旅行にパートナーが招待される
  • 上司との食事にパートナーが同伴する

など、奥さん、旦那さんの役割があり、
人付き合いが苦手な日本人の場合は、なおさら大変です。

このように、家族ぐるみで接待するのは、
家庭が上手くいっているかどうかたしかめる、という意味合いもあるようです。

「海外の人は、仕事とプライベートをきっちり分けている」

というイメージが強いのですが、
接待面では案外、家庭に仕事が入りこんでいるのが実情です。

日本にあったらちょっと迷惑かな(?)とも思える習慣ですが、
パートナーの接待相手とも当たり前に楽しく付き合える、
そいうものなのかもしれません。