Yes butではなくYes andで

ちょっとしたコツ

自分と見解が違う人と話す場合、
「まずは相手の主張や立場を認めましょう」そんな風によく助言されます。
これは、日本でも英語圏でも同じ傾向にあります。

考え方や目指すゴールが違ったとしても、
相手の主張や立場を認めれば、“自分は尊重されている”という気持ちになれます。
その結果、相手もこちらの意見に耳を傾ける姿勢になりやすく、
建設的なコミュニケーションが成り立つ、という考えです。

実際の場面で役立つケースが多く、効果的な手法だと感じています。
具体的には、
①自分が話すのではなく、相手の話に耳を傾ける
②相手が話しているときは、途中で会話を遮らない
③意見が違う場合も、相手の意見を理解できるように努める
といった行動が大切です。

あなたの主張や立場を認めている、という事実を理解してもらうために、
笑顔をみせたり、頷いたり、「なるほど」「そうですね」「分かります」といった言葉をかけたり、
共感の姿勢を示す行動も大切です。

このとき、英語で話す場合は、気をつけたい表現があります。

それは、「Yes, but」を使わないことです。

相手を認めるには、「Yes」で会話をはじめるのが有効です。
しかし、自分の主張を伝えたい、説明したい、という気持ちが顔を出してしまうと、
せっかくYesを使ったのに、BUTを重ねてしまいがちです。

Yes that is a great idea, but I do not think it works. 

そうだね、それは良いアイデアだ。だけどうまくいかないと思う。
このような例が挙げられます。

一見相手の意見を認めているように感じますが、
その後の「but」ですべて否定しています。
こうなると、認める言葉を使っていても、相手の脳裏に残るのは最後の言葉だけ。
結果相手は、発言者へ否定的な印象を持ってしまいます。

場合によっては、相手が攻撃的になったり、自分を守ろうと心を閉ざしたりして、
会話が続かなくなる恐れがあるため、注意が必要です。

この問題を解決するのが、「Yes, and」です。

 Yes, I agree your idea works. And if my case was exactly yours, it would have been the best answer.  And in my case, there is an extra factor that is…

そうだね、それは良いアイデアだ。状況が一緒だったら、最適だったと思う。そして、私のケースでは、追加の要因として…があります。

このような言葉を使えると、相手の意見を認め、相手の言葉を否定することなく、
自分の気持ちを説明できます。

周りと良い人間関係を築くなら、Yes butではなくYes andを心がけてみてください。

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