とある会議に出席していたときのことです。
会議の場で飛び交っている言葉はすべて英語なのですが、
出席者の一人が突然「TOFU!」言い出し、
「豆腐!?」と驚いてしまいました。
日本人からすると、いきなりの豆腐発言ですが、
聞いてみると「TOFU」はビジネス用語とのこと。
TOFU=Top of the Funnelの略で、
購買プロセスに置ける最初のステージを表すのだそうです。
この会議では、顧客獲得するにあたっての早期段階、
という意味で「TOFU!」が使われていました。
Top of the Funnelのファネルは、そのままだと「漏斗(じょうご)」という意味になります。
しかしビジネスの場面では、
顧客が商品やサービスにまだ興味を持っていない状態、
もしくは認識していない段階でのマーケティング活動、という意味に変わります。
これは顧客が商品を知ってから購入を選ぶまでの図式にあります。
たくさんいる見込み客を、ビジネスの家庭で絞り込み、
少数化していく様子、それが漏斗(漏斗)の形に似ているため、
漏斗のまだ上の方、という意味で、TOFU(Top of the Funnel)と表現されています。
TOFUの話を聞いていて、そういえば以前、
「JIRA」というプロジェクト管理ツールを使ったことがあったと思い出しました。
「JIRA」、何がもとになっているのか、分かりますか?
これ実は、GOJIRA(ゴジラ)からきているのだそうです。
海外で誕生したツールなのですが、英語のゴジラ表記は本来Godzillaなのに、
日本語のローマ字記載であるGOJIRAをもじって、製品ツール名が名付けられている例です。
(製品作成元AtlassianのWEBページより)
ゴジラのように強力なツールを目指して、この名がついたとのこと。
海外でも思っている以上に、日本の文化が身近になっていると感じたできごとです。
他にも、日本語がそのまま海外で使われている例がたくさんあります。
「Tsunami(津波)」「Kaizen(改善)」「Samurai(侍)」「Origami(折り紙)」「Mottainai(もったいない)」などは、そのまま会話や製品名、プロフェクト名などへ使用されている言葉です。
海外へ進出している日本語に興味がある方は、
ぜひ海外で使える日本語を調べてみてください。
こんな言葉が通じるの? と驚かされるワードがきっと見つかるはずです。