あるとき、シンガポール人の女性に、
分からない部分をメールで聞く機会がありました。
その際、彼女から「noob question(ヌーブ・クエスチョン)」という返事を貰い、
どういう意味だろうと調べてみました。
シンガポールは英語圏のため、スペルミスでは無いはずです。
ですが、「Noob」という表現は、
英語圏でビジネスを何年もしている私にとって、初見です。
シンガポールは略語が多い国。そのため、何かを略した言葉だと思ったのですが、
正解はインターネットスラングの一つでした。
もともとは、「新人(初心者)=newbie=ニュービー」という言葉で、
好意的な意味があります。
日本語の新人、初心者と同じように、誰かが新しくチャレンジしているとき、
その界隈では不慣れな様子を表すときなどに、
「頑張れ新人!」のようなニュアンスで使用されます。
Noobも以前はこの「newbie」と同じように、
「新人」「初心者」という意味で使われていたそうです。
ですが現在は、スラングとして主に使われようになり、
「何も知らない」「無知」「ナイーブ」「未熟」といった、
否定的な意味で使用されるケースが一般的とのこと。
たとえば、組織やスポーツ、オンラインゲームなどで、
ルールを知らない新参者が入ってきた場合に、
知識が少ないことを多少軽蔑するようなケースです。
このことから、「noob question(ヌーブ・クエスチョン)」は、
・初心者がする基本的な質問
・経験者によっては当たり前すぎる内容
という意味になります。
言葉の裏に、「そんなことも分からないの?」というニュアンスが含まれているイメージです。
今回の件は、私が聞いた内容がシンガポール人の彼女にとっては初心者的すぎて、
少々卑下する気持ちも込めて言われたのだと思います。
あえて自分から、「noob question(ヌーブ・クエスチョン)だけど、聞いてもいい?」
そんな風に、へりくだる意味でも使えます。
その他にも調べてみたところ、
- Noobish
初心者っぽい - Noobish Behavior
初心者っぽい振る舞い - Pro Noob
経験者ぶっている初心者 - Noob Move
初心者ミス - Noob Party
新人や初心者だけが集まったチーム
など、さまざまな使い方がありました。
あまり良い意味ではないため、あえて使う必要はありませんが、
周りから「Noob」「Noobish」と言われることがあれば、
初心者だと思われているんだな、と受け止めてみてください。