MIAとAWOL

例文・トピックス

【MIAとAWOL~英語圏で出会った面白い略語~】

「MIA」と「AWOL」
これは、休暇の話をしていた時、シンガポール人が使っていた略語です。
アルファベットを見ただけでは、まったく意味が分かりませんよね。

シンガポールという国は、とにかく略語が多い国。
地名やビル・組織の名前などは、まず間違いなく略されます。
国の名前は、シンガポール(Singapore)を略してSGになります。

その他にも、
Idk = I don’t know= わかりません。
Btw= By the way =ちなみに
b4 = before = 前に、以前に
cya = See you! じゃあね!
r y = (are you) =例:How r u?
といった感じです。

元の言葉が残っていない略語も多く、その自由な省略法に感心してしまう場面もしばしば。
話をもどして、今回の「MIA」ですが、
『オフィスで「MIA」にならないようにしないとね』
と言う使い方をしていました。
さっぱり意味がわからず聞いてみると、
「MIA」は「Missing In Action」の略で、もともとは軍事用語だそう。
任務中や戦闘中に行方不明になって、その所在が不明なケースを「MIA」と呼ぶのだとか。
これが「オフィスでMIAにならないように」となると、
「オフィスで予期せず行方不明にならないように、不在にならないように」という意味になります。

もう一つの「AWOL」も軍事用語で、「Absent Without Leave」の略。
これは、許可なく任務を放棄している状態、職務を無断で離れている状態を指す言葉です。
リモートワークが当たり前になる中、
勝手に業務から離れるケースが増えました。
それと同時に、軍事用語の略語までが、ビジネスの場で使われる時代になってしまったようです。

面白い例の数々に触れて、シンガポールの略語に興味を示していたら、
さらに別の略語も教えてくれました。

● SNAFU (Situation Normal, All Fouled Up) 
– 状況は正常で、すべてが混乱している。
混乱した状況、問題が常態化していることを指す言葉だそうです。

● FUBAR (Fouled Up Beyond All Recognition)
 – 完全に混乱した。
ビジネスで、計画やプロジェクトが完全に失敗した状況を自虐的に表す言葉だそうです。

● BOHICA (Bend Over, Here It Comes Again) 
– 再度困難な状況が訪れる。
失望や困難な状況が。繰り返し訪れる様子を示す言葉だそうです。

こちらの略語例、聞けば聞くほど、状況が深刻になっていきます。


このような言葉がたくさん使われる状況は、避けていただきたい、
と苦笑いしながら耳を傾けていました。