I knowに気をつけて

例文・トピックス

相手に「理解した」と伝えたい場合、

「わかりました」
「承知しました」
「かしこまりました」
「了承いたしました」

など、日本語でもいろいろな言い方があります。

英語の場合は、

  • Understood.  
  • Roger that.
  • I see.
  • I can tell.
  • I know
  • I understand

といった言葉が思い浮かびます。

これらの言葉を「会話」で使用する場合、
話し手の意図を声のトーンやニュアンスで伝えられます。
ですが、メールや手紙、メモなど文字で記す場合は、少し注意が必要です。

「承知」という端的な表現例をみてみましょう。

  •  Understood.
  •    Roger that
  •    Got it
  •    OK
  •    Ditto(「右に同じ」的なニュアンス)

これらの「主語がない単語のみ」の言葉は感情表現が含まれないため、使い勝手が良いフレーズです。

ですが、以下のワードは気をつけて取り扱いましょう。

 I see 
(なるほどねぇ。納得した、という意味での「理解した」)

 I can tell
 (言われなくても分かるわ。そりゃそうだ。言わずもがなだ。という意味での「理解した」)

 I know
(言われないでも分かっている。知っているから大きなお世話だ、的なニュアンスが少し入った
「理解している」)

 I understand 
(場合によってですが、「たしかに分かるけど、でも……」というイメージ。
相手の状況には理解を示したものの、自分の立場・見解は違うと次に言いそうな雰囲気を宿した
「理解した」)

顔を合わせて会話している時、直接電話している時も、I knowを乱発してしまうと、
「わかってる。言わなくてもいいのにうるさいなぁ」
というニュアンスになってしまいます。

余計な誤解を招いたり、トラブルを引き起こしたりしないためにも、
感情表現が含まれない言葉を使うのがおすすめです。