英語圏では面白いことに、
謙虚である「Humility」と自信がある「Confident」を両立しなければいけない、
という考え方があります。
「謙虚」と「横柄」が対立するのは理解できる一方で、
日本人は特に「謙虚」と「自信」の両立は難しい……
と感じる方が多いのではないでしょうか?
英語圏で二つを両立すべきだと言われているのは、
「謙虚であること」=「自信がないこと」
このようにとらわれる危険があると、理解しているからです。
広辞苑で謙虚の意味を引いてみると、
- 「自分の存在を低いものと客観的に見て、相手の考えなどの中に取るべきものが有れば素直に受け入れる態度を失わない様子」
とあります。
英語で謙虚を示す「Humility」をWebsterで調べてみると、
- 「freedom from pride or arrogance : the quality or state of beingプライドや傲慢からの自由 : 存在の性質や状態」
という説明が出てきました。
日本語の「謙虚」は、
相手よりも自分をわざわざ下に置いて、自らの位置づけを自分自身でしています。
一方で「Humility」は、
相手との位置付けではなく、傲慢でないこと、プライドに囚われていないこと、
という状態を示しています。
この説明をみて、
「謙虚である時も、自信がないように見せてはいけない」と
つながる理由があると感じました。
英語圏でも、成果報告が非常に重要です。
成果の報告は当然ですが、
ここで傲慢な態度を示し、自慢話をしてしまえばとたんに嫌われます。
成果・成功を語る時は、
- ・失敗話
- ・先人、先輩からの学び
- ・成功への道のりの説明
といった言葉選びの工夫が望まれます。
自信を持って結果を報告しながら、
学びに貪欲であり、周囲や先人に敬意を示している気持ちを同時に示すのが正解、
ということです。
何をしていても、謙虚にしていないと気持ちが悪い日本人。
ちょっとの自信があれば、
自慢話に広げることなく、
英語圏でのすぐれた成果報告が可能です。
海外相手だから、外資系社員だから、
そんな緊張から自分を大きくみせてしまうのではなく、
日本人らしい謙虚な姿勢を大切に、自信を両立させていきましょう。