女性同士が会話をしているとき、
- 「また太ったの。もうダメだわ」
- 「白髪が出てきたの。信じられない!」
そんな発言をする人がかならずいます。
このとき、参加者の中に発言者よりも、ふくよかな方、
立派なグレイヘアの方がいる場合…
…その場にいる何人かのこめかみに、ピキっと怒りの模様が浮かび上がるような、
気まずい場面になってしまいますよね。
日本ではこのような時、その場の雰囲気を大切にします。
- 「体型の話は禁句のメンバーがいるから、話題を逸らした方がいいよ」
- 「あなたが思っているよりも、年齢を重ねている人がいるから注意した方がいいよ」
といった直接的な表現ではなく、
- 「その発言は喧嘩を売っているよ」
と笑い飛ばしながら、注意喚起するのが一般的です。
それでは、英語圏の場合は、どう伝えるのが正解なのでしょうか?
私は以前、まさにこの場面に、しかも数分にわたって居合わせた経験があります
「That’s the kind of thing that can spark a battle here.」のような
直接的な言葉を選ぶのは、賢くないだろうなあと思いつつも、
良いアイデアがなかなか浮かびません。
- Ooh, you’re walking on thin ice with that one.
を用いて、話題が危険だと指摘するとか、
- I’d change the subject before someone takes that the wrong way.
と会話を振って、具体的に話題変更に導くとか、そのくらいしか思いつきませんでした。
結局、その場では上手い言葉をかけられなかったのですが、
後から「いいなあ」と思う反論表現にいくつか出会ったので紹介します。
- “Oh please, you’re the baby here.” (何言ってんの、一番若いじゃん)
- “You’re not allowed to say that in this group.” (このメンバーの前でそれ言うのは禁止だよ)
- “Wow, thanks for making us feel ancient.” (わざわざ私たちを化石扱いしてくれてありがとう)
- “If you’re old, we’re ancient.”または“If you’re old, we’re fossil.” (あなたが年寄りなら私たちは古代人・化石だわ)
日本でよく耳にする「喧嘩を売っているの?」
というアプローチではなく、相手を「赤ちゃん扱いする」
もしくは「自分をもっと年寄り扱いする」という返し方が、英語圏では自然なんですね。
年齢以外のケースも気になり、「体重」に関する発言、
「既婚・未婚」に関する発言も調べてみたところ、こんな表現が出てきました。
- “Well, if you’re gaining weight, then I’m auditioning for sumo soon
(それで太ったって言うなら、私なんか相撲部屋だわ) - “Yep, I guess I’m leveling up!” (as a lighthearted reply to weight-gain comment)
(そうねぇ、私もレベルアップ中よ) - “If being single is wrong, I don’t want to be right.”
(結婚してないのが問題というなら、別に正しくなくてもいいかも)
こちらも、相手の体重にたいして自分はどうか、
結婚観の違いについての考えを述べるなどの方法で、
直接「配慮がないんじゃない?」と伝えるのを避けています。
このように「発言を和らげる」「場を和ませる」英語表現がいろいろありますが、
「その発言は不適切であると、相手へ指摘した方が良い」
という意見もWeb上で多くみかけました。
ビジネスの場でも、はっきり言わないと伝わらない場面が多くあります。
アメリカ人の国民性を考えると
「配慮のない発言にはきっぱり言ったが良い」という考えも
分かるような気がします。


