最近、職場で業務をしていると
“Sentencize(センテナイズ)”や“operationalize(オペレーショナライズ)”
という言葉をよく耳にします。
Sentence(センテンスー文章)やOperation(オペレーションー運用)は
カタカナでも聞くことが増えましたが
-izeをつけた用語は、英語環境でも日常会話で使いません。
データ分析やセールスオペレーションの現場にいれば、
「ああ、そういうことね」とすぐ理解できる言葉なのですが、
Sentencizeはネイティブでも一般的に使用しない表現で、辞書に載っていないケースも……。
Sentencizeの意味と使い方
“Sentencize”は、文字通り「文章にする」なのですが、
数字やデータをただ箇条書きにする、という作業ではありません。
手元にある情報に「文脈」や「意味」をプラスして、
読んだ相手が「次にどう動くべきか」考えられる状態に整えるイメージです。
たとえば「売上+12%、利益率+4%、クラウド導入率58%」というデータがあるとします。
理解しやすくするだけなら、
「売上が12%増え、利益率が4%改善し、クラウド導入率が58%に達した」といった編集が
考えられます。
sentencizeの場合は、ここからさらに文脈・意味を追加します。
「売上が12%増え、利益率が4%改善、クラウド導入率が58%に達した結果から、
来期のAIプロジェクト展開に、強い追い風が吹いているといえます」
こうなると、ただの数字だった情報が、ストーリーになりますよね。
このように。既存のデータなどへ解釈を加えるのがsentencizeです。
sentencizeは、最近のAI活用のトレンドと相性が良い考え方です。
大量のデータをまとめるのはAIの得意分野ですが、
「そのデータをどうすればいいの?」という一歩先の解釈や示唆という点では、
まだまだ弱い部分があります。
その隙間を埋めるのがsentencize というプロセスであり、人間だからこそできる作業です。
最近のAIは、かなり高度な解釈・判断ができますが、
出した結果に責任が取れない、というデメリットもあります。
人間だからこそできる、責任をもって情報をまとめる作業(sentencize)
自分の言葉・解釈で文章をストーリー化して、周りへ伝えてゆくことが求められるのでしょう。
operationalizeの意味と使い方
“operationalize”は、セールスオペレーションの業務で、毎日のように出てくる単語です。
直訳すると「運用可能な状態にする」という意味ですが、
ビジネスの場面では
「再現性がある形、可視化できる形で、定量化・計測・改善ができる仕組みに落とし込むこと」
という解釈になります。
もう少し分かりやすくいうと
「単発のアイデアやプロジェクトで終わらせず、
誰がやっても同じ品質で回せる仕組みに昇華させること」
というニュアンスです。
たとえば、
sentencize で意味を付与した営業データを、
operationalize で「定例レポート」を作成し、
組織内に組み込んだとします。こうすると、チーム全体が同じ目線で状況を把握できます。
「洞察を文章にする」sentencizeだけでは、
完結できない作業も、operationalizeで仕組みに落とし込めば効果の持続につながります。
現場に身を置く私の感覚では、sentencize は “ここで何が起きていて、
次にどうするべきか” を人に伝えるためのスキル。
operationalize は “やり方を仕組みにして、
誰でも動かせるようにする” ためのスキル、というイメージです。
セールスオペレーションやデータ活用の仕事では、この2つの作業が欠かせません。