breathing down my neck~首に息がかかるほどのプレッシャー~

例文・トピックス

先日、一緒に仕事をしているマネージャーが、こんな言葉を呟いていました。

  • “The partner is breathing down my neck.”
  • これは、直訳すると「パートナーが、私の首に息を吹きかけている」になります。

でも、ビジネスパートナーが、マネージャーの首に息を吹きかけるような場面、
実際にはありませんよね。
あったら、、まずいです。

これはもちろんリアルな話ではなくて、
ビジネスの場では、「ものすごく近くで見張られていて、プレッシャーがかかっている」
という意味で使われるフレーズです。

息がかかるほど近くにパートナーの顔があり、
じっと監視されているような圧を感じている、という状況。想像しただけで、
プレッシャーを感じますよね。

切羽詰まった状況がすぐに思い浮かび、
マネージャー宛てに、かなり差し迫った催促が入っているんだろうなあ、
とすぐに察した場面です。

このように、「breathing down my neck」は、
上司や顧客、パートナーなどから、厳しく進捗をチェックされているときによく使われる、
定番の表現です。

  • 例文: My manager has been breathing down my neck about the delivery timeline.
  • (上司が納期の件で、ずっとプレッシャーをかけてきている)

こんな感じで、つらいけれど、それでも頑張らなければいけない!
という場面があれば、ぜひ使ってみてください。

またビジネスでは、プレッシャーをかけられる時もあれば、
こちらからかけざるを得ない時もあります。

次に、プレッシャーをかけられたとき、
自分からかけなくてはいけないときに使えるフレーズをご紹介します。

【A】自分がプレッシャーを受けているときに使いたい表現
  • 1. “There’s a lot of urgency being pushed on this, and it’s starting to build up.”
  • 「この案件、かなり急がされていて、正直プレッシャーが溜まってきている」

ビジネスをしていて、納期が近いとき、顧客がうるさいときに、よくこういう言い方をします。「This is urgent(これは緊急である)」という表現は、比較的出てきそうなフレーズですが、「a lot of urgency,(かなりの緊急性がある)」というのは、なかなか浮かばないのではないでしょうか?

しかもこの綴り、 UrgenciesではなくてUrgencyなんですよね。法務文章ではUrgenciesと複数になるのですが、日常会話の場合、Urgencyを1個2個と数えないので、単数になるのだそうです。

2. “There’s definitely heat coming from X, and they’re expecting fast turnaround.”

「Xからの強いプレッシャーがあって、すぐに対応を求められている」

この場合の “heat” は、物理的な「熱」ではなく、圧力や厳しさを指しています。
他にも、このような文章に応用できます。

  • 例文: There’s definitely heat coming from the partner, and they’re expecting fast turnaround.
  • 「パートナーから相当なプレッシャーがかかっていて、迅速な対応を求められている」

そういえば、件のマネージャーさんは、
I am feeling the heat coming from the partnerと言葉を、口にしていました。
こちらも、じわじわと圧力を感じている様子が、頭に浮かんできますね。

3. “They’re hovering, and it’s stressing me out.”

「ずっと様子を伺われている感じで、けっこうなストレスが溜まっている」

“hovering” は「うろうろと見張ってる感じ」を表します。
これもプレッシャーを感じている時によく使います。
これまでの表現よりはもう少しカジュアルで、リアルな口調です。

ただ、ここの「Hover」はフラフラする、うろつく、といったイメージのため、
首筋に息を感じるほど強い「breathing down my neck」の圧力より
もっと遠くから、様子を見られている、距離を置いて見張っている、という感じに近いフレーズです。

【B】自分が誰かにプレッシャーをかけたいときに使いたい表現

1. “We’ve made it clear that this needs to be handled with urgency.”

「この件に、急いで対応してほしいと、はっきり伝えてあります」

これは、少しフォーマルな言い方です。「急いでって言いましたよね?」と暗に伝わるため、
相手からするとプレッシャーになります。

2. “We’re following up closely to make sure this does not fall behind.”

「この件が遅れないように、しっかりプレッシャーをかけてフォローしています」

“follow up closely” は「しっかり追いかけている」というニュアンスです。
そのため、追いかけている=「遅れないように圧をかけている」状態を表す言葉になり、
相手にプレッシャーをかけられます。

3. “They probably think I’m breathing down their neck, but we need this done.”

「たぶん、“私がずっと監視している”って思っているかもしれないけど、
それでもやってもらわないと困るんだ」

これは、さっきの “breathing down my neck” の逆バージョンになります。
こちらは「自分が相手にそう感じさせているかも」という自覚がある時に、使われる表現です。

日本語だと、
「プレッシャーを感じる」「急かす」「催促する」くらいのバリエーションくらいしか
思い付かなかいのですが、英語の場合、さまざまな伝え方があります。

新しい表現を知るたびに、そのときの感情、伝えたいニュアンス、進捗状況などによって、
幅広い言い方ができるものだと感心しています。

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