「Bootstrap」とは、ブーツやスニーカーのカカトにある、
靴を引っ張り上げるためのツマミのことです。
靴べらを使用しているから、何のためにあるのか知らない、
という人もいるかもしれません。
この靴についているストラップ部分を指す「Bootstrap」ですが、
この名詞がなぜか、動詞に使われている例がありました。
それが、「Bootstrapping your business」という文脈です。
ストラップの意味合いから、
「カカトのつまみを引っ張り上げて、靴を履くように用意する」
そんなニュアンスだと思ったのですが、
実はビジネスでも使える、深い意味がありました。
Bootstrappingには、「自分で自分を持ち上げる」=不可能なこと、という意味。
それとは逆に、「自分で自分の面倒をみる」=Self-fullfilment、という意味があります。
まったく逆の意味のため混乱しがちですが。
今回の「Bootstrapping your business」は
「他者の投資などに頼らず、自分で起業する」と言う意味で使われていました。
このように、海外には「名詞が英語になっている慣用句」がたくさんあります。
一方、私たち異邦人には、
文化的背景などがわからないため、難しいと感じる場面が多々あります。
- 「予約する=Reserveと言う意味で使うBook (Book a hotel)」
- 「Please email meメールして」
など、学校で習ったり、日常で多く使われたりしている用語は理解できますが、
- 「Google it!(調べて)」
- 「Fedex it! (フェデックス便で送って)」
- 「Photoshop it!(画像編集して)」
のように、固有名詞が動詞になったものもあります。
- 「Skin the potatoes. ジャガイモの皮を剥く」や,
- 「She elbowed me. 肘で突いた」といった言葉は、比較的想像しやすいフレーズです。
これらの言葉が面白いのは、
インターネットの普及や時代に合わせて、新しい名詞が動詞として使われている点です。
なぜ、名詞が動詞として使われるのか、
その理由の一つとして、ネット世界は言葉を省きたいから、という記事を読みました。
最近では、筋トレ関連のインスタ、TikTokから生まれた言葉で
- 「Do you even lift?(筋トレやった?筋トレやってる?)」と言うフレーズがみられます。
Liftと言う短い言葉で筋トレを表せるため、
- How come you are not able to do what you are trying to do, are you not doing your training?
- (そんなへなちょこな様子だとトレーニングなんてやってないだろう?)
そんなニュアンスを伝えられるのです。
言葉を略したり、新しい言葉を作ったりする部分、
日本語の若者言葉と似ていますね。