Matter, issueをおすすめしない3つの理由

複雑なニュアンス

「本件について」
「当件について」
「この件につきまして」
などの表現、日本語で多く使います。

  • 本件について詳しくご説明いたします。
  • 当件について、ご連絡いただきありがとうございます。
  • この件につきましての不明事項は、以下へお問い合わせ願います。

といったセリフが一般的です。

これを英語に直訳しようとすると、

  • Thank you regarding this matter.
  • Customer is asking about this issue.

このような言葉になります。

もっと簡単にするなら、

  • Thank you for helping!
  • Customer is asking for more detail.

といった表現が考えられます。

一見すると、先に紹介したMatter, issueが入っていても問題なく思えます。
もちろん、会話の上で大問題になる心配はありません。
ですが個人的には、Matter, issue 加えてProblemの使用を勧めていません。

これには3つの理由があります。

  • 理由1:これについて「は」ありがとう、という意味に聞こえてしまう
  • 理由2:Issue, Problem, matterはよろしくない「問題・厄介」というニュアンスに取られてしまう場合がある
  • 理由3:意味のない単語を減らした方が明確な文章になる。

外国語として英語を使う私たちには、理由3が特に重要です。

“上手に英語を書くよりも、わかりやすく意図を伝えるのが第一”と心得て、
切り捨てて良い単語の使用は控えましょう。

理由2についても、「問題・厄介」というニュアンスで伝わってしまうと、
「何か大きな問題が起きているのでは?」
という余計な推察を招きかねません。

相手の受け取り方に気を配るためにも、文章を簡素にするためにも、
少しだけ気を配ってみてください。

相手を嗜める時にも、自分が謙虚でいたい時にも両方使える便利な言葉、
このような言葉のストックをたくさん増やすべきだと感じたできごとです。

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