外資系の企業で働いていると、
日本の現場を理解していない上司や本社からの指示に
戸惑うケースが多々あります。
日本企業であっても、現場は違うのに……と
感じるケースがあると思います。
この時、上司や本社を説得するのは、得策ではありません。
特に外資では、上司・部下の関係がはっきりしています。
上司から指示や指導があれば、
部下はその通りに対応しなければいけません。
指示や指導にたいして「提案」は可能ですが、
上司を否定する言葉はNGです。
上司の意見を肯定した上で、よりよくするための提案が求められます。
中には、否定しても受け入れてくれる、
懐の大きな上司がいるかもしれませんが、
それが当たり前だととらえてしまうと、トラブルのもとになります。
戦略を立案するのは上司・本社の役割、
部下がそこに踏み込むのは言語道断です。
とはいえ、言われるがまま指示や指導に従っていては、
いざ問題が発生した時、現場の自分達の負担になります。
それでは一体、どうしたらよいのでしょうか?
このような場合の対処法としておすすめなのが、3つの手段です。
- 中間点を探る = 代替案を提案、最悪のケース場合の代替案に合意してもらう
- 大枠だけ合意 = 大枠はキープしたまま、細かい部分でリカバリする
- 時間軸をずらして対応 = まずは指示に従い、時期をみて自分が対応できる時に独自対応する
上司は、決まった「時期」に「期待された効果」を
「ある一定期間」といった対応を求めます。
そのため、
指示後すぐの対応や実績が必要、というケースが少なくありません。
ですが現場は、このような限定的な対応ではなく、もっと長い目で見た調整が必要です。
だからこそ、まずは短期的には上司の要求へ同意。
その後、
必要な対策をゆっくり現場で実施すると、
働きやすい環境を整えられます。
この時、
上司や本社の要求に無理がある、間違っている、といった指摘は必要ありません。
中間点を探す、大枠の合意、時間軸をずらす方法で
まず乗り切った後、より良い方法を現場で検討しましょう。