取引先や本社とメールや電話でやり取りする際、
・前回連絡した内容のフォローがしたい
・相手が忘れてしまっている案件を思い出してほしい
という理由で声をかける場合があります。
日本では、このような場面で、
「前回お伝えしました通り……」
「以前もご連絡しましたが……」
といった言葉を使います。
前にも伝えています、と先に述べることで、
打ち合わせ済みですよ、前にも話しましたよ、という事実を理解してもらい、
自分が待っている側であることを示せます。
「待っている」と直接言ってプレッシャーをかけることをせずに
その旨を伝える奥ゆかしい表現なのかもしれません。
ただ、
日本では別に問題のない切り口ですが
もし、海外相手に、
- I have informed to you before
- As it is sent to you in email before
このような言葉を使ってしまったら……間違いなく喧嘩になります。
これは、英語という言語の問題です。
よく文章をみてみると、Iとyouが対立構造になっています。
前にも伝えたことを、上手に示したい場合は、
- There is an email sent to you last month
- Information was shared last time
- The agreed action from the last meeting was
というように、Iやyouではなく、無生物を主語に持ってきましょう。
少しの気遣いですが、これだけで相手の感情を逆なでしにくくなります。
どうしても「習った英語」をもとに「正しい英語」を使おうとすると
主語+述語と構文を作りたくなります。
そうすることが「I(私)の多発・利用過多 = 自己中心的な印象」を与え、
「YouとIの構造=対立的な敵対的な印象」を作ることを心に留めておきましょう