皆さまは普段、どのように実績を提示していますか?
日本では、高い実績を残していても、
「目の前の依頼をこなしただけに過ぎません」
「いいえ、大したことはしていません」
「淡々と業務を遂行しただけです」
このように謙遜するのが美しいと言われています。
ですが、海外相手のビジネスでは、実績をきちんと書き、提示できなければ信頼を得られません。
だからといって、これまでの実績をまとめてくれる誰かがいる訳でもありません。
自分の知識やスキル、実績は自らの手で、相手に伝わるように分かりやすく編集しましょう。
「読んだ人に驚きを届けられるような、輝かしい実績がない」
「目の前の仕事を日々こなしているだけで、特筆することがない」
という場合も、上手に書き出して整理すれば、素晴らしい実績にできます。
覚えておくと便利な、実績を伝える5ステップをご紹介いたします。
「実績が伝わる5ステップ」
ステップ1:作業内容・実施事項を書き出す
ステップ2:やり方を変えたこと、いつもと違ったことを見つける
ステップ3:なぜ変えたのか、変えた結果どうなったのかを書く
ステップ4:効果・結果を先に、作業内容・実施事項を後にして整理する
ステップ5:数字を入れ、整える
それでは次に、実例をみてみましょう。
ステップ1:作業内容・実施事項を書き出す
- 今月分の頼まれていた見積もりを作成した
ステップ2:やり方を変えたこと、いつもと違ったことを見つける
- 見積内容に間違いが多い営業さんがいるため、事前に担当者へ内容を確認。
- 不安な点をメモの上、渡してみた。
ステップ3:なぜ変えたのか、変えた結果どうなったのかを書く
- メモを事前に渡せば、お客様へ見積もりを出す前に、営業さんが確認できる。
- その結果、請求先や電話番号漏れなど、基本事項の抜けを防げると思った。
・二度手間がなくなる
・お互いの事務処理が減る
・お客様に迷惑をかけずに済む
という嬉しいメリットが実際に得られた。
ステップ4:効果・結果を先に、作業内容・実施事項を後にして整理する
- プロセス変更により、事務処理スピードをアップしながら、お客様へ迷惑をかけず完了できた。
- この結果は、今回より事務間違い・事務処理不手際防止のため、問題箇所・不明箇所を営業へ事前連絡したことによる。
ステップ5:数字を入れ、整える
- 今月10件の見積書のうち、7件で事前の事前問題解決、問題指摘に成功。
- プロセス変更により、事務処理スピードをアップしながら、お客様へ迷惑をかけず完了できた。
- 具体的には、事務間違い、事務処理不手際防止のため問題箇所、不明箇所を営業へ事前連絡。この変更によって、良い結果につながった。
まずは書き出してから、数字を加えて整理する。
たったこれだけで、素晴らしい実績が得られたと分かります。
効果、結果を先に伝えているため、実績がより際立った文章になりました。
ビジネスは「何をしたか」よりも「結果」が求められます。
結果に数字を加えれば、効果のインパクトをより高められるでしょう。
これの考え方は、実績だけでなくメールでのやりとりや会議での発言などでも使えます。
いつでも結果を先にする。
ここを大切にして、ビジネスの幅やチャンスをどんどん広げてください。