日本と海外で違う役職の考え方

依頼・指示・折衝

日本で仕事をしていると「役職」に合った「責任」が求められます。

部長職や課長職、
それぞれに見合った仕事と責任が生まれるのはご存じの通りです。

この「責任」の意味ですが、日本と海外ではどうやら大きな違いがあるようです。

外資系の場合、役職を超えて判断・実行しても、
責任持って成功できるのであれば、問題ありません。
役職で許されている以上の「承認行為」はできませんが、
それでも役職を超えた判断・対応が柔軟に許されます。

役職をもってして

  • 何をするか。
  • 問題の根本は誰の責任か。

という部分ではなく、判断にたいして誰が責任を取るのか、
という部分が焦点になります。

  • 自分で落とし前をつけられる。
  • 問題が起きた場合に自分で対処できる。

という状況であれば、
個人の判断で動いたり、思いついたアイデアを実行したりできます。
問題なく収められるのであれば、むしろ歓迎されるくらいです。

このような考え方が浸透していることもあり、相手の能力が足りない場合、

「この役職の人は、この仕事をするべきなのにしない、できない」

という不満が生まれるケースもあります。
役職についているけれど、実力が追い付いていない。
このような人と一緒に仕事をする場合は、
役職に応じた依頼を出すのではなく、
相手の能力を見極める必要があります。

特に日本人は、役職以上のことはやらない傾向があり、

  • 「それは私の役割ではないので」

という態度を見せてしまいがちです。
その結果、
無責任だと捉えられてしまうケースも多くみてきました。
このあたりは国民性も含めて見極めると、スムーズに進行できるはずです。
また、しっかりしている相手、能力のある相手だからといって、

  • 「これはあの人の責任だから、やってくれるはず」

と期待し過ぎてしまうのもNGです。
対応してもらえなかった場合、

  • 「ぼんやりした依頼だから対応できなかった」
  • 「その原因は頼んだ人の無頓着さ、無責任さにある」

そう理解され、自身の評価を下げてしまう恐れがあります。
何かを依頼するなら、
一方的に任せるのではなく
“その人にその仕事をしてもらうこと”
まで含めて依頼側の職務だと心得ておきましょう。

言えばしてくれるはず、
とのんびり構えるのは失敗の元。

がっかりしてしまう方もいるかもしれませんが、成功するにはこの考えが必要不可欠です。

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