5つのディフェンス的仕事術

ちょっとしたコツ

意見やお願いが、”文句”と捉えられてしまうことは良くあります。
丁重に依頼しているのに”面倒だ”と煙たがられてしまうこともあります。
あなたも経験があるのではないでしょうか?

お互い別の人間なので、相手の望むことばかりをできるわけではありません。
相手に気に入られ、褒められ、感謝されるような仕事のみをすることは到底無理なのです。
時には煙たがられる相手に仕事を依頼しなくてはいけない時もあります。
また、気がつかない振りをしている相手に意見しなくてはいけない時もあります。

しかし、もっと辛いのは、知らぬ間にそういうレッテルを貼られたり、悪気がないのに相手の地雷を踏んでしまうことです。より大きな仕事を任された時や難易度の高い仕事、多くの人間が絡む仕事の時に起こりやすい事例です。

私も日々、そういう状況に頭を抱え、悩みながらも仕事をこなしています。

予防策のようなものがあれば、我先にと実践するのですが、生憎、私はこの事例の防ぎ方を知りません。

日々、相手や周りの対応や状況を見極めることに神経をすり減らし、見誤った時にはリカバリをするために奔走しています。なるべくなら、穏便かつ平和に行きたいものですよね。

完璧に防ぐことは難しいと思いつつも、私は、以下の5点に気を付けています。言ってみれば、要らない喧嘩や誤解を防ぐためのディフェンス仕事術ですね。

①不当な扱いを受けても、実利にフォーカスすることを目標とする

実際に馬鹿にされ、無視されるといった不当な扱いを受けたこともあります。
しかし、そこを指摘しても根本的な解決にならないことは分かっています。
仕事である以上、不当な扱いを受けたとしても、結果・成果に辿り着けば目標は完遂できます。
慣れない英語の討論に力を使うよりも、実利にフォーカスする方がずっと近道であると考えています。

②相手が妥協しやすいように逃げ道を用意しておく

意外に思えるかもしれませんが”メンツ”というのは、どこの国の人でもあるものです。
上司の手前であったり、評価や人事への影響を気にしたりといったことは、日本人と同じように海外の人も思っていることです。
結果と実利にフォーカスするために、相手からの協力・妥協を得なくてはいけない場合、相手を追い詰めるのはデメリットにしかなりません。
例えウソであっても、誤解や手違いといった悪気のないささいなことでも、解決策が提供しやすいように相手の口実を用意したり、相手の意見を受け入れることも大切です。

③反対意見や反論ができない共通の大義名分の元、歩み寄ることに努める

自分と相手が同じ目標のために動いているのであれば、合意もしやすいです。
反対意見や反論ができない共通認識を持つことによって、その延長線上の譲歩、協力といった支援を得ることができます。
とくに相手と対立し、相手をねじ伏せるような説得は例え事実であっても得策ではありません。

④誠意や友好を示すが、謝罪はしない

日本人はすぐに謝りがちだと思いませんか?
私もすぐに謝りがちですが、本来、自分が悪くないのであれば謝る必要なんてどこにもありません。
拙い英会話のせいで相手を振り回したり、時差のために余計な努力を強いたりする時には、謝るよりも先に誠意をもって、「ありがとう」と伝えるのがベストです。

⑤笑顔とユーモアを忘れないこと

一番重要なのは、笑顔とユーモアを忘れないことです。
「笑顔?それって仕事に関係ある?」と思う方もいるかもしれません。ですが、どんな仕事でも人付き合いを重視しない人は上手くいきません。どんなに深刻なシーンでも、笑顔で丁寧に対応してくれる人には誰しも好感を抱くものです。

中には深刻な対応を求める人もいるかもしれませんが、柔らかく温かい雰囲気の人と仕事したいと思うのが一般的です。仕事を真面目に行うというのは当然のことですが、会議の最初と最後には笑顔とユーモアを絶やさないことでお互い楽しく気持ちの良い仕事ができます。

5つのディフェンス的仕事術、いかがですか?小さなことかもしれませんが、守りがあれば、攻める時にも思ったよりも役立つものです。

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