今年の年明けは、仕事の都合でロンドンにいます。
街はホリデーシーズンの名残があり、にぎわいもまだ続いています。
けれど、年が変わる瞬間にふと頭に浮かぶのは、やはり日本の新年の風景です。
日本の年明けには、特有の“清らかな空気”があります。
大晦日の夜が明けた瞬間に感じる、あの凛とした静けさ。
人通りが少なく、澄みきった冷たい銀色の空気が肌に触れるあの感じ。
世界のどんなホリデーよりも、「時間そのものが切り替わる」という実感が強く、
心がすっと整えられます。
欧州のホリデーの賑やかさも、中華圏の旧正月の華やぎも、それぞれに美しい文化です。
けれど、日本の元旦に流れるあの静謐さは、
どこにも代えがたいものだと思います。
AIが急速に進化し、外資で働くことが当たり前になり、
言語や距離の壁がゆるやかに消えていく今の時代。
情報の整理も、分析も、翻訳も、そして精査すらAIが担えるようになりました。
だからこそ、人間に求められるのは「どんな価値観で未来を選ぶか」という、
文化から育まれた判断基準なのだと感じます。
ロンドンの冬の空を見上げながら、
日本の元旦のあの清らかな空気を思い出すと、
場所に関わらず、心だけは静かにリセットされていくような気がします。
2026年が、皆さまにとって澄んだ空気の中で静かに始まる一年となりますように。
私自身も、この場所からそっと、新しい始まりを迎えたいと思います。