英語圏で使われる言葉 ベージュフラッグとは

例文・トピックス

英語圏では、
「Green Flag」「Red Flag」「Yellow Flag」
という言葉がたびたび使用されます。

日本にも、サスペンスドラマを見ていて死亡フラグを立てたり、
彼や彼女の態度をみて別れのフラグを感じたり、
似たような「フラグ」という言葉がありますが、英語での使われ方は少し違います。

ビジネスやプライベートでコミュニケーションをしていて、
相手の態度や行動が自分にとって良いものである場合、
ポジティブに捉えて良い場合は「Green Flag」という言葉を使います。
「OK!」「GO!」などの意味があります。

逆に、相手の様子や現在の環境が良くない場合は、
「ダメ!」「NG!」といった意味のある「Red Flag」を使います。
絶対にダメではないものの、注意が必要な場合は「Yellow Flag」です。

この信号機に似た赤緑黄色のサインですが、
最近は「Beige flag」という言葉も、新たに誕生しています。
「Beige flag」は、「自分の常識とは違うけれど、大問題ではない」という場合に使われます。

例を上げると、「フライドチキンをフォークで食べるか手で食べるか」、程度の、
少し気になる行動ではあるものの、個性や癖の部分のため、言及するほどではない、
といった場面が「Beige flag」です。

「グレーゾーン」や「gray area」など、曖昧な部分を灰色で例えるケースもありますが、
グレーは黒に近いこともあり、あまり印象が良くありません。
波風を立てず、違いを表わすにはどの色が最適なのか、という点を考慮した結果、
ベージュに落ち着いたのだと思います。

ベージュを使用した言葉は、他にもあります。

  • Beige personality: 「ベージュの性格」
    • 個性が乏しく地味な印象。目立たない存在、特徴がない人に使用される言葉です。
  • Beige experience:「ベージュな経験」
    • 特に印象に残らない平凡な体験、刺激や感動のない体験にたいして使用される言葉です。
  • Beige card: 「ベージュカード」
    • レッドカード(重大な警告)やイエローカード(注意)よりは軽いものの、軽微な問題がある場合の警告・通知として使用される言葉です。

これらの例から分かるとおり、
ベージュは、自分にとっては普通じゃない、たいした興味がない事由。
大きな問題、トラブルにはならないけれど多少は問題がある、といった場合に使用されます。

日本人はベージュに、
ナチュラル、シンプル、控えめ、自然といった柔らかで温かい印象を抱きがちですが、
アメリカ人の捉え方は「ちょっと変」「平凡」「地味」というイメージになります。

海外の人と会話をしたり、仕事をしたりする場合、
日本人感覚でベージュという言葉を使ってしまうと、
印象が悪くなる場合があるため、注意しましょう。

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