「人前で話すのが苦手」
「大勢の人の前に立つと緊張してしまう」
という人が少なくありません。
特に日本人はこの傾向にあるのですが、グローバル化が進む現在。
苦手であっても、英語で会議に参加する場面が訪れるでしょう。
この時、ちょっとしたテクニックを使うと楽に乗り切れます。
英語の練習や話す内容の工夫以前に、もっと簡単にできて “英語力がなくても格段にうまく見える” そんな6つの方法を覚えておきましょう。
(1)疑問形を使わず断定する
語尾をあげる疑問形は、効いている相手へ不安を与えます。
意図をして疑問を投げる場面以外は、疑問形の語尾やトーンは控えましょう。
- 断定系=失礼になるのでは? と考える方が多いのですが、そんなことはありません。
- 文章を一つ一つ落ち着いて伝えれば、こちらの意図をきちんと伝えられます。
(2)ゆっくり話す
会議の進行を妨げてはいけない。
そう思えば思うほど、もたつかないように、言葉に詰まらないようにという気持ちが先行し、
早口になりがちです。
特に米国系相手の場合は、情熱をもって話す人の方が歓迎されやすいというお国柄もあり、
“熱量を上げるために早く話す”という方を多く見かけます。
ですが外国語を操っている私たちがこれを行うのは、至難の業です。
ではどうすれば?
答えは、ゆっくりと話すことです。
あえてゆっくり話すことで、逆に自信を持っている風に捉えてもらえます。
言葉に詰まってしまい、気ばかりが焦る場面もありますが、
これも気にしてはいけません。
焦った時こそリラックスしましょう。
一度言葉を飲み込む、ゆっくり考えるふりをする、息を大きく吸うなどの動作は、
「威厳を持たせたい」「落ち着いた雰囲気を出したい」
という時のテクニックにも使われている行動です。
英語が苦手でも焦らずどっしり構えて、自分の意見に自信を持ちましょう。
ゆっくり話しているだけで、これまで以上に周囲が頷きながら、話に耳を傾けてくれるはずです。
(3)遮られたり間合いを逸したりしても焦らない
話の途中で意見を遮られたり、発言の機会を逃したりする例があります。
つい慌ててしまう場面ですが、この場合も気持ちを広く持ちましょう。
対処法としては、大きな声できっぱりと
「私が発言中ですので、話を続けても良いですか」
と述べる。もしくは周囲の意見を聞いた後、
「先ほど発言しそびれましたが、」
とコメントを入れ、続きを発言すれば問題ありません。
会議の発言権は誰にでもあり、空気を読んで発言を見送らなければならない、
というケースはほぼありません。
むしろ会議での発言は出席者の義務ですから、自信を持って有意義な話し合いに貢献しましょう。
(4)ボディーランゲージを使う
英語に自信がないなら、ボディーランゲージをプラスしましょう。
言葉だけでなく、手を使って話すと会議の雰囲気を良いものにできます。
特に手のひらを見せるといったオープンな姿勢は受け入れのポーズと呼ばれ、
心理学的に良い効果があると言われています。
手を使うのが難しい場合は、ポジティブポーズを取り入れましょう。
ポジティブポーズとは堂々とした態度、姿勢でのことで、
エグゼクティブコーチングでも推奨されています。
ネガティブな印象を与える
猫背やよそ見、腕組みなどは避け、
落ち着いた態度でゆったり構えると安心感が生まれます。
今すぐできる方法ですので、ぜひ取り入れてみてください。
(5)前置きや言い訳を使わない
英語の会議では
「私が思うに」「単なる私見ですが」「間違いかもしれませんが」
といった言葉は不要です。
発言者が目の前にいるのですから、あえて私が……という言葉を使わなくても、
相手は理解しています。
前置きをしなくても、
意見に自信が無かったり、他者と違う意見だったりという部分は伝わりますし、
間違っていたとしても責められることはありません。
また前置きを省くことで発言がシンプルになり、
伝わりやすくなるというメリットもあります。
前置きと合わせて避けたいのが言い訳です。
特に海外の人は言い訳を嫌いますので、
後からごまかすのは止めにして、前向きな言葉で次からどうしたいかを述べるのが正解です。
「すいません」「えっと」
といった謝る言葉やつなぎ言葉も、聞き苦しくなるため使わないようにしましょう。
(6)とにかく微笑む
会議で勝ち組になるならとにかく微笑みましょう。
6つのテクニックの中で、実はこれが最強の方法です。
嫌な質問が来た場合も、微笑んで「良い質問ですね」と答えてください。
それだけで場の雰囲気が変わります。
会話の後はにっこり微笑んで「ありがとうございます」と一言添えれば、
株がどんどん上がっていくでしょう。
微笑み方ですが、日本人相手には恥ずかしいなぁ……と思うくらい
口角を上げて笑うのがポイントです。
口角を上げるのが難しい場合は、頬骨を上げるイメージで微笑んでみましょう。
英語を極めるのは終わりない至難の道です。
6つのコツを導入するのは明日からでも可能です。
使えるものは何でも使って、明日の会議を成功してくださいね!