前回、「見落としちゃった!」という言葉について解説しました。
これは、こちらのミスを伝えるフレーズですが、
逆に褒める言葉「よく見つけた!」もいろいろな場面で便利に使えます。
仕事でも、プライベートでも、役に立ちますので、ぜひ覚えていってください。
会社で作業をしていたり、会議に参加していたりするとき、
普通なら見落としてしまいそうな部分に、気付く人がいます。そんな価値ある発見をみつけたら、
「Good catch!(よく見つけたね!)」
と声をかけてあげましょう。
言われた相手は
自分の行動を見てくれていた、評価して貰えた、という思いになり、嬉しい気持ちになれます。
その他にも、
- 「Spot on!」
- 「Eagle eye!」
- 「Well spotted!」
というフレーズが、同じような意味で使えます。
気に入ったフレーズを、必要な場面で活用してみてください。
ところで、
「よく見つけたね!」を使う時に覚えて起きたいのが、
”genuine appreciation for the person’s ability to notice something that others might have overlooked”
(他の人が見落としているかもしれない何かに気づく、その人の能力にたいする心からの感謝)
という点です。
業務上で伝えるありがとう。
頑張りにたいしてのありがとう。
ではなく、能力の素晴らしさや、その人自身を褒めるのがポイントです。
小さなことに思えますが、相手を褒める時に、
- 「手伝ってくれてありがとう」Thanks for helping.
- 「努力してくれてありがとう」Thanks for your effort.
とつい言いがちです。
「頑張ってくれてありがとう」や「仕事してくれてありがとう」という言葉も感謝ではありますが、
これはその人自身ではなく、
見つけたという手柄にThank youを伝えているだけです。
その結果、
「この人は、仕事のことしか考えていないんだろうな」
という気持ちになり、言われて嬉しい気持ちが芽生えづらくなります。
努力・結果だけではなく、相手のどんな能力が発揮されて、見つけられたのか。
見つけてくれたおかげで、どう嬉しかったのか、仕事や作業に役立ったのか。
ここを具体的に示してあげると、相手への感謝の気持ちがしっかり伝わります。
- Good catch! Such a focus! It would have been a huge issue if we released it without fixing that!(よく見つけたね!素晴らしい集中力だよ。そのまま修正せずにリリースしてたら大ごとになってたよ。)
良好な人間関係を築くためにも、
重要な部分を察知した人を見つけたら、
その人自身や、その人が見つけてくれたから助かった内容を、具体的に伝えるのがおすすめです。
感謝を述べる側は、相手をよく観察していないと、見つけた事実に気付けません。
日本人らしい細やかな気遣い、気付く能力で、「Good catch!(よく見つけたね!)」を使う場面を探してみてください。