科学的な根拠があるわけではありませんが、相手の使用する言葉によって、その人の価値観が見えてくることがあります。
例えば、
- I see that …..
- I feel that…..
- I think that….
のように、どの動詞を使用するかで、相手のことが少し分かることがあります。
- 「I see」を使う方は、数値や事例といった実証のあるものに影響を受ける実物主義の方です。
- 「I feel」を使う方は、自分の気持ちが周囲の気持ちや雰囲気を重要視する繊細な方です。
- 「I think」を使用する人は、自分の考えをしっかりと持っていて、理屈が通らないと納得しない方です。
必ずとはいえませんが、おおよそ合ってるのではないでしょうか?
相手の価値観を知ることでメリットとなるのは、同じ価値観を共有した発言ができる点です。
客観的事実や雰囲気、完璧が理論を提供できれば、相手に同意・合意を得ることができます。
しかし、それがなくとも”同じ動詞”を使って話しかけるだけで、同じ価値観を共有できます。
知らない間に相手との距離を自然に詰めることができるのです。
「I see」を使用すれば、実証に基づく事実を伝えることができますし、「I feel」を使用すれば、気持ちや雰囲気に寄り添った会話になります。例え拙い会話になったとしても「I think」を使用すれば、何らかのロジックを使用していることとイコールです。
相手の言葉を良く聞き、相手に合わせて動詞を選ぶことで相手の心をほぐすことができるとなれば、使わない手はありませんよね。
是非、あなたも相手の会話を良く聞き、自分の会話術に盛り込んでみてはいかがでしょうか?