本当はよくないのにやりたい

英語例文 複雑なニュアンス例文・トピックス

会社では、「やるべきこと」「やってはならないこと」があります。
このようにはっきり、「やる」「やらない」が分かっている場合は、対処が簡単ですよね。

ですが実際は、“やってはいけないこと”であっても、
「望ましくないけど、やらないといけない」
という場面に遭遇することがあります。

この時、ただ単に “Letʼs do this” といった返事をしてしまうと常識外れ、または理解の至らないヤツだと思われてしまうでしょう。

器用に答えるなら、あうんの呼吸で、
「いけないのは分かっているけど、しょうがないからやるってこと、ちゃんと分かっているよ」
という意図が伝わる表現を使うのが正解です。

たとえば、このような言葉はいかがでしょうか?
The outcome is not ideal, but I think this is the right course of action.

出だしの主語を一人称ではなく無生物主語にすることで、余計な感情が入らない冷静な文章になります。そして次に、自分の主観を足すことで、何が言いたいのかを明確にできます。

This is right ではなくて This is the right course of actionとしている点が、とても良いですね。

Right or wrongという表現もありますが、例文の方は「二択ではなくて正しい方向である」という柔らかさが出ています。

現在の話題が、やるのか、やらないのかで二分されている時は、このようにRight course of actionという表現を使ってみましょう。

「自分が間違っている」でも「あなたがあっている」ではなく、「方向として正しい道に向かっている」という中立な表現で対応することで、相手側のメンツが保たれ、同意の返事を得やすくなります。

この例文は実際に使われた文章なのですが、このケースでは、Yes I agree that is the right course.という返事で、承認となりました。

つまり相手も、
「間違ってはいないし、正しくもないけど、あえて言えば正しい方向にあるよね」
という意見で、返事をしてきたということです。

やってはいけないことをやらなければいけない時、そしてそれを相談しなければいけない時の言葉選びで迷ったら、ぜひ試してみてください。

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