【昇格の要求は自分から!注意点と心構えを解説】
自分の働きや実績に応じて、自ら昇格を要求する。
この行動は、決して悪いことではありません。
もちろん、望まずして昇格できる場合もありますが、多くの場合は、
「昇格に興味がある」
という気持ちを示さなければ実を結ばないでしょう。
特定の職務に欠員が出た場合、外部採用を検討する外資系ではなおさらです。
外部採用ではなく、内部登用を目指すために、日頃から準備しておきましょう。
・昇格の要求を行う場合の注意点と心構え
- 自分の上司、上司以外の人にも意志を示す
昇格したい、という意向を上司にしか伝えていない場合、上司が転職・異動した際に、話がふりだしに戻ってしまいます。周りのすべてへ話して回る、というのは大げさですが、
「あの人は昇格に興味や意欲を持っている」
という気持ちがそれとなく伝わるように、話題に出しておきましょう。
それとなく伝えるためにも、日ごろからの交流が大切です。
自分が昇格した暁には、どのような仕事がしたいのか。
昇格した際に、どうやって企業や取引先に貢献・協力できるのか。
といった点をさりげなく示しておくと、欠員が出た時、人員補充が必要な時に支持を集められます。
- 改善・改革・成績向上の施策を具体的に示す
外資系で外部採用が多いのは、即戦力を求めているからです。
雇用から3ヶ月過ぎても成果を出したり、良い方向性に導いたりできない場合、すぐに立場が危うくなります。
これは、内部登用でも同じです。
昇格が決まったら、遅くても3ヶ月以内、できればもっと早い段階で、与えられた立場での結果を出す必要があります。
日本でも同じような傾向がみられますが、外資の場合はより顕著です。
「役職を与えられた人は、その職務を果たせる人」
というのが当然の認識であり、すでに責務を果たしている人、実行している人へ、後付けで役職がついてくる、というケースが少なくありません。
まだ管理職ではない、役職を与えられていない、という場合はより意識して、自分ができること、改善・提案したいことをアピールしておきましょう。
- すぐ諦めてはいけないが、しつこいのもNG!
昇格にはタイミングがあります。
ポストの空きがあるかどうかだけでなく、一つのポストに就いてから次のポストに就くまでの最低年月が決まっている場合もあるでしょう。
必要・不必要だけでなく、昇格にあたっての会社予算も考えなければいけません。
その他にも、企業売上、景気や社会情勢などによって、昇格できるかどうかが変わります。
昇格意欲を持つ人材をいつまでも昇格させない場合、離職リスクが高い人物だと認識されます。昇格したいと言い続けてしまうと、キャリアアップのために転職するかもしれない、という心象を持たれ、リストラ候補になってしまう場合もあるでしょう。
こうなっては本末転倒です。
意思を示すのは大切ですが、しつこくならないように気をつけてください。
・自分の立ち位置に合った行動を
仕事をできる人間かどうか、という点は周囲が証明してくれます。
だからといって、待っているだけで昇格する、というのは難しいでしょう。
役職を勝ち取るのは、周りからの評価ではなく自分の責任、と心得て、立ち位置に合った行動を心がけましょう。