日本式では通じない! 海外相手にプレゼン資料を作る方法 <パート1>

ちょっとしたコツ

日本の会議では、多くの場面で凝ったプレゼンテーション資料がみられます。会社に入社して、

  • 「プレゼン向けのスライドがうまく作れず悩まされた……」

という方も多いと思います。

日本では、議題の要点を分かりやすく伝えてくれるプレゼン資料。
ところが、
アメリカ人は、プレゼンテーションのスライドがどうやら嫌いなようです。
プレゼンテーションの際に、「スライドなしでやります!」という社員には、
拍手すら起こるほどです。

とはいえ、
南部訛りのアメリカ人担当者がスライドなしでプレゼンする、
というような状況は、外国人の私にとって苦痛そのものですが……。

スライドを作成する場合も、
アメリカと日本では、良いとされる流れに違いがあります。

この違いに慣れるまで、頭の体操が必要でした。

日本の場合、
プレゼンにストーリー性をもたせ、
起承転結を大切にします。
最低でも、背景や問題点を説明してから。解決案を提案するのが一般的です。
解決策だけでなく、
万が一の検証までしておくと、流れがスムーズだと評価されます。

一つ一つの事象・事実・スライド同士が、
きちんとつながっているのが大事、とされる文化です。

私も常識として従っていたのですが、
海外相手に働くようになってから、
あらためてアメリカ人に彼らの考える「良いプレゼンテーション」を習いました。

すると、アメリカでは、
「理想」「現状」「解決案」の3枚があれば良いというのです。
日本人からすると、
「現状と理想のギャップ、その解決策だけでは、問題の背景や根本の理由が分からない」
と戸惑ってしまうプレゼン資料です。

ですが米国では、
「理由や背景は、担当者が責任を持って調べれば良い」
「それを理解した上で、解決案を出している」
というのが大前提。

理由や背景が知りたい人は質問する、というスタイルのため、
プレゼンテーションに3つ以外の情報を含めません。

全部説明したくなりますが、そこは要点だけで留めておきましょう