先週は、上司にどうやって実績を報告するかについて書きました。
この時、時折きくことがある悩みが
「自分がまとめた資料を、上司が自分のもののように扱う」
というケースです。
そのため、
「自分の成果を上司に取られるのは嫌だ」
そんな風に思っている人が少なくありません。
しかし、上司の成果を嫌がる部下を、上司が好んで重用するでしょうか?
上司の成果にならないように画策する部下を、他の上司が後押しするでしょうか?
自分が上司だったら?と考えれば、答えは明白ですよね。
部下である限り、上司の成果へ貢献する行動が必須なのです。
とはいえ、
「すべて横取りされるのはちょっと……」
という場面は当然あると思います。
この時、取り入れると役立つ2つのポイントがありますので、ご紹介いたします。
「ポイント1:自分にしかできない要素を入れる」
書類作成にあたり、自分にしか書けない文章。
自分でしかできない分析といった、
上司にはできない要素を入れておきましょう。
自分にしか詳細がわからない背景や質疑応答内容などでも良いでしょう。
このような書類の場合、上司は自分の手柄として報告できません。
「○○さんの作業によって、分析によって」と言わざるを得ませんし、
その実績について感謝を述べるケースもあり、
より多くの人へ上司ではなく、自分として実績が届きます。
自分にできない働きができる部下として、上司から大切にされるでしょう。
上司が自分を手放せなくなれば、狙い通りです。
「ポイント2:書類を周囲にシェアしておく」
上司以外に書類をシェアすれば、どのような実績を残したのか、自然に伝えられます。
「こんな風にまとめてみたけれど、アドバイスをもらえますか?」
といった形で、幅広い相手に内容をチェックしてもらいましょう。
優れた書類であれば、チェックした内容が頭に残ります。
上司が実績を提示した際も、
「○○さんがまとめていた書類だ!」
そう気付いてもらえるため、横取りを防げます。
いずれの場合も、評価されるべき実績がない場合は、意味がありません。
また実績をごまかしたり、良いように装ったりするのもNGです。
事実ではないと判明した場合、評価を下げる結果になります。
価値のある、上司には真似できない資料や書類で、自らの実力をアピールしましょう。