冬休みの話から、夏休みの話になり、
「夏休みの宿題って最後の日にやるタイプ?
それとも早く終わらせるタイプ?
計画を立てるだけ立てて計画倒れするタイプ?」
などという話題になりまして。
この話を他国の人としましたら、
「質問自体が日本人らしい!」
と驚かれました。
この夏休みの宿題のテーマは、日本で多く見かける質問です。
相手がどんなタイプが知りたい時、分かりやすく性格がでるため、会話が盛り上がります。
どうして「日本人らしいと思うのか」その他国の方に聞いてみると、
「だって『宿題をやることを前提に』聞いているじゃない」
と言われ大いに納得。
宿題は学校や先生との約束ごと。
早く終わらせようがギリギリになろうが、提出するのが決まり、
という考えは日本特有だったようです。
そこで、
「あなたの国なら、どういうタイプに分かれますか?」
と質問してみました。
すると、
- 「宿題は無視するタイプ」
- 「出された宿題は無視して、自分の得意なことを代わりにやって報告するタイプ」
- 「宿題に意味があればやるけど、意味がなければやらないタイプ」
- 「宿題を期日までにや終わらせず補習を受けるタイプ、なお補習も逃げるタイプ」
- 「お金を払ってやってもらうタイプ」
- 「お金を払って見逃してもらうタイプ」
など、日本では考えられない答えがたくさん返ってきました。
やるかやらないか自体を問題にする国もあれば、
言われた通りにやるのではなく創造性を発揮する国。
そもそも、終わらせないのが大前提の国、
ズルするかしないかの問題
……国の数だけいろいろな反応があるものです。
この違い、覚えておくと仕事でも役立ちます。
日本人はお客様からの依頼を、「やるのが当たり前」という姿勢で臨みます。
ですが外資系では、全員が同じ姿勢とは限りません。
「その依頼を受ける意味を感じない。なぜやらないといけないのか同意できない」
「そんな無意味な依頼を、反論なく黙って了承するなんて無能なのか?」
という反応も、十分にありえるのです。
安易に引き受けてしまった結果、自分の立場が悪くなってしまう場合もあります。
本当にやるべきか、事前にしっかり判断の上、意味がないと感じた場合は断る勇気も必要です。
誰かの手を借りたい場合は、
相手にとってメリットがないか考え、意味を見出してから相談しましょう。