先日、諸事情があって前髪を切りました。
前髪を下ろしている私を見て、周囲が口にしたのは、
「わー、日本人みたい！」
という言葉。
前髪を切っただけで日本人みたい、とは、どういう意味でしょうか？
気になって聞いてみると、
中国人の部下も、香港人の部下も、ポルトガル人の同僚も、アメリカ人の同僚も、
前髪があるヘアスタイル＝日本人らしい、そう思っていたのです。
と言うことは、多くの国で「前髪＝日本人」だと思っている可能性が高そうです。
ネットで前髪について調べてみると、
前髪を下ろしているスタイルは
「若々しい、幼い、ミステリアス、トレンディ」
といったイメージ。
一方で、前髪のない髪型は、
「エレガントな、洗練された、プロフェッショナル」
といった言葉が出てきます。
最終的には、大人なので誰がどんな髪型をしようが関係ない、
と締められていましたが、
自分のイメージをヘアスタイルで表わしている人が多いのだと思います。
考えてみれば、
海外映画やアニメに出てくる
スーパーウーマンやキャプテン・マーベル、アリエル、ベル、ムーラン……みんな前髪がありません。
それにたいして、
日本アニメの前髪は特徴的であり、よく目立ちます。
おでこが出ているキャラクターを探すのが大変なくらい、
前髪を下ろしている印象です。
日本のアニメや漫画は海外でも人気がありますし、
日本の人形といえば、前髪ぱっつんの日本人形。
アイドルもほとんどが前髪を下ろしていますよね。
このようなイメージから「前髪＝日本人らしい」という解釈になっていったのかもしれません。
日本人女性は自分を若く見せたがることもあり、
可愛い、若々しいイメージの前髪が人気です。
海外では逆に、早く大人になりたい女性が多く、
前髪のない大人っぽい髪型が好かれている、
といった背景も、前髪＝日本人らしさにつながった理由でしょうか。
誰が言い出したのか分かりませんが、髪型一つでその国らしさが伝わるのは面白いなあ、
と感じたできごとでした。