皆さまは、上司の意見を仰ぎたい時、どのように声をかけているでしょうか?
日本では、
「この件、どうしましょうか?」
「あの案について、いかがいたしましょうか?」
または、
「原案についてご意見・ご指導をいただけますでしょうか?」
といった表現が無難です。
これらの表現から分かる通り、
日本の上司に意見を仰ぐ際は、どこから何を指摘しても良いような風潮があります。
もちろん、自分の意見を根本から覆される返事もあれば、
表現上の問題だけ指摘される返事もあるでしょう。
ですが、
聞くこと自体が上司の気分を損ねたり、
自分の立ち位置を揺るがすことはあまりありません。
一方で外資系の場合は、
吉と出るか凶と出るか、大きく分かれます。
上司によって、仕事のやり方や評価の仕方が違うからです。
外資系企業で、
意見を仰ぎたい場合は、つねに上司のタイプへ合わせるように、留意しましょう。
ここでは2つのタイプを例に、取るべき対応と理由を解説いたします。
「上司がマイクロマネジメントタイプの場合」
●対応1
いくつかのフェーズに合わせて、こまめに確認を入れましょう。
○解説
相談せずに進めると怒るような、
なんでも自分で管理・関与したがるタイプの上司です。
このタイプには、とにかくまめな報告を心がけましょう。
「報告すると方向修正が発生するかもしれない」
そんな事態を恐れ、報告控えする例が見られます。
ですが、
相談しなかった場合、
上司の機嫌を大きく損ないます。
最悪の場合、最後の段階で全否定される可能性があるため、
都度の確認を大切にしましょう。
●対応2
具体的にどこをみて欲しいのか、分かりやすく提示しましょう。
○解説
相手が細かい上司の場合、指摘して欲しい箇所をこちらから明確にします。
事前に指示を仰ぎたい部分が分かっているため、余計な指示・修正を未然に防げます。
「上司が放任主義タイプの場合」
●対応1
少なくとも中間報告を一度は入れましょう。
○解説
「上司が放任主義だから」
と報告を控えた場合、上司が勝手な行動・推測で動いてしまい、
予想外の結果になる可能性があります。
上司をコントロールする、
という意味でも忘れずに中間報告しておきましょう。
●対応2
「賛成。その方向で進めてください」と上司が言いやすい方法で報告しましょう。
○解説
放任主義の上司は、あなたならできるだろう。
そう思っているからこそ放任しています。
上司の期待を裏切らないように、
賛成につながる明確な言葉で、中間報告しましょう。
どうしても難しく指示を仰ぎたい場合、
「どうしましょうか?」
と聞いてしまうのはNGです。
「何らかの手段・方策を持っているだろう」
と信頼している部下なのに、何も意見がないのか……と落胆。
あなたの信頼度が下がる結果になります。
どうしたら良いのか目途が立たない場合は、
稚拙な意見でも構いません。
自分なりの選択肢を用意し、
自分の考えを述べた上で意見を求めると、期待外れと思われてしまう展開を避けられます。