メールを短くするコツ

ちょっとしたコツ

海外では、立場が上の人ほど、メールの詳細を読まない傾向にあります。

  •     「上の人に相談したい、依頼したい」

という内容に限って、複雑なものが多く、
背景や選択肢を説明しているうちに、メール文が長くなってしまいます。

その結果、

  •    「読むのが面倒」
  •    「要点がまとまらず、何が言いたいのか分からない」

という結論になり、返事が来ないまま、時間だけが過ぎてしまいます。

送ったメールに対して、速やかな返信を求めるなら、このように工夫してみてください。

(1)文章を短くする

文章は、極力短くするのが正解です。

  • 「SVCの文章に全部する」
  • 「That 構文や節を使わない」
  • 「”I think”, “It looks like” などを入れない」(自分が思いを伝える文章に「〜と思う」という記載は不要)
  • 「一文が二行を超えないようにする」

これだけで、メールの見た目をかなりすっきりできます。

(2)詳細は添付にする

メール文に書くのは、必要最低限の情報にしましょう。

  • 「経緯」
  • 「万が一の時の対応法」
  • 「分かりにくい部分の説明」

これらは、聞かれてからの説明で構いません。
日本流のメールは、非常に丁寧で、追加の説明が必要ない文章が求められます。

しかし、海外では逆。

  • 「これはどういう意味?」

そう聞かれてから、喜んで説明すればOKです。
不必要な情報は迷惑になるだけと心得て、情報はできるだけカット。
ポイントだけを伝えましょう。

(3)最初の三行以内に要点を

海外向けのメールは、最初の三行が重要です。
ここを見ただけで「YES」「NO」の回答ができるように、意識しましょう。

  • 「自分は何を求められているのか」

最初の三行で分からないメールは、大体後回しにされます。
後回しにされた結果、二度と目に留めてもらえないケースも少なくありません。

  • 「急に返事を求めて大丈夫かな?」
  • 「説明を入れた方が良いのでは?」

と思うかもしれませんが、説明が必要な場合は、相手の方から質問が来ます。

  • 「〇〇へのサポートは可能でしょうか?」

このように、まずは依頼内容をはっきり書きましょう。
この時点では、サポートの詳細は必要なく、大まかなスケジュールや内容のみで大丈夫です。
相手は内容をざっと見て、手伝えそうなら詳細を質問します。
最初からすべて詰め込むのではなく、届いた質問への返事を丁寧に行うと、好感度が上がります。

(4)章を分ける

読みやすい文章には、的確なパラグラフが必要です。
パラグラフは、文章のまとまりのことで、一つのまとまりに複数の情報が入っていると見づらくなります。
日本では、起承転結型の文章構成が求められますが、海外向けの場合は結→説明のみで構いません。

  • 「〇〇について回答をお願いします」

と先にかき出し、次に依頼している理由などの説明を短く書く。
この2つ程度のパラグラフで大丈夫です。

(5)箇条書きを利用する

海外向けメールでは、箇条書きが好まれます。
文章にして回りくどく説明するのではなく、3点くらいに絞り込み、列挙してみましょう。

「打ち合わせへの同席をお願いできますか?」

  • 日付
  • 打ち合わせ相手
  • 打ち合わせのかんたんな内容

たったこれだけでも、必要な内容が十分伝わります。
賢い上司なら、打ち合わせで自分がやるべき役割まで読み解いた上で、返事をくれるはずです。

(6)太字、アンダーライン、ハイライトを厳選して利用する

かならず伝えたい部分は、太字やアンダーライン、ハイライトを利用してみましょう。
一目で、重要な部分が分かり便利です。
文字の装飾は、やり過ぎると逆に見づらくなります。
1つのメールに1~2ヶ所程度に留め、使い過ぎないようにしましょう。

まとめ

目上の人にメールを読んでもらう、返信をもらう6つのコツをお伝えしました。
ぜんぶが難しい場合は、(1)~(3)だけでも良いので、心がけてみてください。

読みやすいメール文を作れるようになれば、返信率が上がります。