メールにコピーしてくれていいよ。

お詫び

仕事をしていると、業務外のお願いをされる場面がたくさんあります。

外資系の場合は特に、
担当者ごとの解釈や役割、職務範囲が変わりやすく、役割分担が曖昧に……。
その結果、自分ではカバーできない仕事、他人にできればやってもらいたい仕事を、
周囲に振りがちです。

実際に、
拝み倒したもん勝ち、粘り倒したもん勝ち、というケースが多く、
なかなか振り切れない、しつこい依頼が多くあります。

この局面を乗り来る必殺技が、
「Welcome to copy me in the email.」=メールの同報通信に私を入れてもいいですよ
です。
「私の担当では、ないから他に行って」
と言いたいけど、これは禁句ですよね。

だからこそ、
「私はお役に立てないけど、あちらか、そちらなら助けてくれるかもしれないから聞いてみて。
不安だったら、私を同報通信に入れて」
という流れで、その場を収めます。

これでなにが起きるかというと、単純に同報通信のCCに入るだけです。

やれることはやるけれど、やれないことはやれない、
何も変わっていない状態のため、自分への負担はほぼありません。

さらに、こう伝えることで、
「自分の担当ではなくて、できることはない」
「メールのCCには入って味方するくらいしかできない」
という部分を明確にできます。

突き放すのではなく、
手伝ってあげたい気持ちはある、不親切にはしたくない、という気持ちも伝えられます。

その業務に関連する部署や担当が分かっている場合は、
「紹介してあげるから、あちらと相談してみてよ」
と踏み込めますが、
それすらできないケースでは、「Welcome to copy me in the email.」が便利です。
機会があれば、ぜひ使ってみてください。

それすら難しい、本当にお手上げの場合は、
以前紹介した「適当な推察を、何も言わないよりマシ」という程度に述べてみてください。

当たり前のこと、分かっていることであっても、
とりあえず述べてみて、最後に一言「Hope it helps」とつける。
真意は「自分の担当じゃないの。ごめん」ということですが、
相手に最低限寄り添い、心に留めているという気持ち伝えられます。

できないことをできると言うのは良くないですが、
結果的に、一緒に悩むくらいしかできないことも多くあります。
でも、その気持ちが大切ですよね。