英文を作っていて、
コンマを入れるか入れないかで悩んだことはありませんか?
私、悩みます。
ささいなことですが、必要な部分にコンマを入れる作業、とても大切だと私は思っています。
「Oxford Comma」という言葉をご存じでしょうか?
これは、文章を書く際の「流儀」の一つで、
英語で3つ以上の要素を and や or でつなぐ場合での、
and や or の前にコンマを入れる流儀のことです。
オックスフォード大学出版局が書籍を発行する際、
このコンマの入れ方を伝統的にしていたことから、
「Oxford Comma」都呼ばれるようになりました。
かりに、A, B, and C という言葉の場合、
接続詞 and の前にあるコンマが「Oxford Comma」になります。
「Oxford Comma」は流儀のため、ルールではありません。
そのため、かならず守る必要はないのですが、
ビジネスの場面で使用しておくと、誤解を未然に防げるためおすすめです。
たとえば、「Oxford Comma」ありの場合。
- The attendees of the meeting were the customers, partners, and SI-vendors.
- 会議の参加者は「お客様」「パートナー様」「SIベンダー様」であると分かります。
これを同じ意味のつもりで、
- The attendees of the meeting were the customers, partners and SI-vendors.
と書いた場合、会議の参加者が「お客様」「パートナー様」「SIベンダー様」なのか、
もしくは会議の参加者は「お客様」で、
そのお客様が「パートナー様」と「SIベンダー様」なのか、
違った二つの解釈が発生してしまいます。
このような混乱を避けるためにも、ぜひ「Oxford Comma」を活用してみてください。
「Oxford Comma」も使用を控えたがために、
仕事で致命的なミスが起きた、というケースは少ないと思います。
ですが、外国人である私たちは、
避けられる誤解はできるだけ避けたほうが無難です。
忘れてしまいがちな部分ですが、
小さな工夫を大切にすることで、
周囲からの信頼獲得やビジネス成功につながっていくのではないか、私はそう感じています。