クリスマスカードとドクター・スー

考察

クリスマスカードというのは年賀状とは意図が違います。

年賀状は
「日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを込めて、
昨年の感謝と今後のお付き合いを依願する挨拶状」
です。

クリスマスカードは
「祝福の言葉を送るためにクリスマスにて使われる印刷され、多くは飾りのついたカード
(a printed and often decorated card for mailing at Christmas to express good wishes)」
です

違いは、年賀状が日頃お世話になっている人を対象に
今後のお付き合い、日頃の感謝であるのに対し、
クリスマスカードは相手との関係性が深くとも、浅くとも関係なく
「幸あれ」と願う気持ちを配るもの、です。

カナダの田舎にいた頃、
クリスマス当日、郵便配達員さんにクリスマスカードとチップを渡しておりました。
ピザ屋さんを頼んだらピザ屋さんにも渡します。
マンションの管理人さんにあったら、管理人さんにも渡しました。
降雪量の平均が30cm、通常2、3m積もっている中を配達に来る人に、
家族と共に過ごすべき日に働いてくれている人に、
その人がいつもの人であろうと、たまたま当日担当だった人であろうと
「幸あれ」と願う、それがクリスマスの精神なのでしょう。

幸あれ、
皆様が幸せであるように
相手が誰であれ、人を選ばず祝福を祝うその気持ちがクリスマスなのだよ、
というのがその精神なのだ

この「クリスマスの精神」を語る時に
「 Dr.Seuss ドクター・スー」の映画を見ろ!
アメリカ人は口をそろえていいます。
「How the Grinch Stole Christmas」というテレビ番組なのですが、映画にもなっており
ディケンズのクリスマスキャロルをわかりやすくした感じのものです。

今時のクリスマスの精神は、どこでどう語られているのか興味深いものです。

皆様に幸あれ