アメリカの100点満点は日本の99点

例文・トピックス

日本の人事評価では、完璧にできていても、
将来の伸びしろに期待して
「99点」を付けられることがあります。

100点をつけたら
満足してしまう、努力を怠らず、さらに上を目指して欲しい、
そんな思いが込められた評定です。

アメリカ人にこの話をすると、
「今100点なら、なんで100点だと言って、褒めてあげないの?」
と不思議そうな顔をします。

アメリカ人には理解しがたいこのシステムですが、
実は外資系企業でも、似たような評価のつけ方があるんです。

それが
ノルマ100%、人事評価 Spot On(期待通り)
になっている評価。

もしくは
「Excellent」と絶賛を安売りする上司です。

この評価、アメリカ人は褒めるのが好き、
という理由で甘くつけられている訳ではありません。

人事評価の舞台裏では、

  • Spot On (は当たり前
  • ノルマは100%もやって当たり前

そう捉えられています。

なぜなら、
今年ノルマ100%を達成したなら、来年のノルマは120%になり、
120%をやって当たり前になるからです。

会社が伸びている、環境が伸びているなら、
100%は超えて当然、という認識を持っています。

そう考えると、
アメリカでつける100点満点は、日本人がつける99点と同じ意味。
今年の100%ができたのだから、来年の120%もできるはず、
という期待が込められています。

日本人よりもアメリカ人はよく褒めますが、
それは「褒めるのが当たり前」という文化の違いです。
上司が手放しで、100%を喜んでいる訳ではない、と
用心して覚えておきましょう。