こんなに違う! なまけ加減

ちょっとしたコツ

どこの国にもなまけ者がいるものです。

日本では、
夏休みの宿題を早めに終わらせるか、
最終日に必死に取り組むのか、
という話題がなまけ者の指針になります。

ところが、外資系企業で働いていると、
「宿題を最終日にする」
という基準すら、“日本人らしい”と感じるようになりました。

海外には、
「宿題はあるが、なかったと思い込んでいたことにして、有耶無耶にする人」
「宿題を他人にやらせるために、自分はいかに宿題ができないかを一生懸命説得する人」
「宿題をやらないといけないのは自分ではなく、相手であるという説得に心血を注ぐ人」
そんな猛者がたくさんいます。

海外の事例に触れ、
「宿題をこなす=学生としての責務」
そう認識している日本人は、勤勉な人種だと再認識しました。

このような考えですから、当然仕事でも同じような問題が訪れます。
本来やらなければいけない仕事に手をつけず、
相手がやるべきだと押し付けてくる人が少なくありません。

このような時、私は2つの方法を実践しています。

(1)毅然とした態度で「自分の役割ではない」と明確に主張する

自分の役割でない仕事や用事であれば、毅然とした態度で、
「自分の役割ではない」
と明確に主張しましょう。

「断られると僕は困る!」

こんな風に返されがちですが、知ったことではありません。
相手にどれだけ懇願されても、強く言われても、その仕事や用事は私に関係ありません。

「自分に関係ないこと、困らないことをする必要がない」

そうはっきりと主張しましょう。
それでも繰り返し言われる場合は、

「かわいそうね。自分のマネージャにでも相談したら?」

と、付け加えます。
役割を押し付ける、 それはつまり、「私ならやってくれるかもしれない」
そう思っている証拠です。
弱そうな人間につけ込もうとする相手へ、隙をみせることなく、
「マネージャに相談したら?」
同情を見せても決して折れることなく対応することが必要です。
そう突き返すと、しどろもどろになって引っ込みます。

(2)手伝うけれど本人にやらせる

相手がサボった結果、自分に影響が出る場合は、
「手伝うけれど、本人にやらせる」
という手法を選びます。

本人にとっても、自分にとっても大きな手間になりますが、
手間がかかればかかるほど、二度と同じ相談をしなくなります。

ここで一度でも手伝ってしまったら、
楽する方法、楽ができることを覚えた相手は何度でも同じ相談を繰り返します。
手間や時間がかかっても、相手自身にやらせる形でサポートしましょう。

私はこのように指導しています。
・パソコン操作を後ろから指示する
・書類を見直す場合、修正箇所だけ指摘する(作業は全部相手にさせる)
なまけぐせがある人は、再度別件で同じような相談をしがちです。

何度繰り返されても、自分が困らない場合は毅然と断る。
自分が困る場合は、口は出すけれどすべて相手に作業させる、
という態度を決めておくと、負担を減らせます。

効果てきめんの方法ですので、困った時はぜひお試しください。