感覚派、考察派、という言葉。
学術的な根拠があるわけではないのですが、
相手のタイプを知るのに有用な方法、と人づてに聞き、
日ごろからコミュニケーションに取り入れています。
日本でもNLP(Neuro-Linguistic Programming)、
ニューロ言語プログラミング、神経言語プログラミングを学ぶ方が増えていますが、
このNLPのアプローチに関連した、感覚派・考察派を考えるかんたんな方法がありますので、
共有させていただきます。
普段、仕事をしていると、ちょっとした会話の中で、
「私はその意見が正しいと思います」と伝えるケースがあります。
このとき多く使われるのが、
- I see that is right.
- I think that is right.
- I feel that is right.
といった言葉です。
どれも「意見が正しいと思う」という結論は同じですが、
どのフレーズを選ぶかによって、その人のタイプを見抜けます。
- 「I see that」=視覚的・身体感覚を重視し、体を動かすことで理解を深めるタイプ
- 「I think」=論理的な思考を好む、思考派・考察派タイプ。
- 「I feel」=感覚や感情に基づいて判断する、感覚派タイプ
あなたは、どの言葉を選びますか?
選んだタイプは、あなたの考え方と一致したでしょうか?
この例のように、相手が使用する言葉を観察すると、
その人がどんなことに興味を持っているのか、どんな対応を選ぶのか、
といった点を理解できます。
「自分と考え方が違う」
という相手の対応に困っている場合も、
何タイプなのか考えてみると、付き合い方が分かってきます。
同じような考え方の一つとして、「プレゼントは四つの観点で考えると良い」という話も、
以前耳にしました。
これは、マーケティングにおける、顧客の知覚価値理論を使って考えられたものです。
だれかに贈り物をするとき、
人によって価値を感じる部分が違い、それは「金額」「ブランド」「実用性」「心情」に分けられる、という理論です。
- (1) 金額 – 金銭的価値 贈り物の価格。
- (2) ブランド – 社会的価値 広く知られているもの、イメージが良いもの。
- (3) 実用性 – 機能的価値 実用性が高いもの、自分の興味との実利。
- (4) 心情 – 心理的価値 意味に価値があるもの、手間暇などの労力やメッセージ、思い出。
たしかに、金額やブランドに価値を見出す人へ、
手作りのクッキーやメッセージカードを届けたり、
実用性に価値を感じる人へ、その人が興味を持たない人形や置物を送ったりしては、
微妙な反応になりそうです。
この話を知っていた私は、
クリスマスにチームメンバーへ
- 「ティファニー」、
- 「テディベア型におられたハンドタオル」、
- 「チョコレート」
- 手書きの感謝メッセージカード
をセットにして、贈りました。
その結果、面白いことに、ラッピングを開けたメンバーは、
全員が同じプレゼントを手にしているにもかかわらず、
みごとに感謝した視点が完全にバラバラでした。
詰め合わせにして良かった、と感じた一件です。
プレゼントの価値感は、贈る相手が身につけている物、
大切にしているものや考え方から推測できる場合があります。
比較的だれにでも喜ばれるもの、ではなく
その人に合った贈り物をしたい場合は、どのタイプなのかを考えてみると、
プレゼントするべきアイテムが見えてきそうです。