「あなたにおまかせします(信頼しています)」
という意味を持つ「I will leave it in your good hands」という言葉。
会議や相談など、責任ある仕事を任せる際に、
「信頼できるあなたにお願いします」という気持ちを込めて、伝えるフレーズですね。
ただこの言葉、実は2つの背景があります。
一つ目は、そのまま文字通り、「まるっと任せたよ」という意味です。
- 「任せられたら困る」
- 「その仕事を引き受けるのは難しい」
という状況のときは、この時点で断りを入れてください。
気軽に言われがちなフレーズですが、
その場の雰囲気で軽く「OK!」と返事をしてしまった場合、自分の仕事が増えてしまいます。
「任せたよ」という意図の場合はまだ良いのですが、
二つ目は結構くせものです。
なぜならこのフレーズ、
- 「任せたから=私はここから先は知らないから。あとはお願いね」
という意味にもなってしまうのです。
こちらの意図で使われた場合、
- 「あとは知らないからね」
- 「私はやらないからね」
- 「お願いしたからね」
という圧を、相手から感じる場合があります。
また二つ目の場合は、「I will leave it in your good hands」と言われた後、
相手が一切関与しなくなるケースがほとんどです。
「やっぱりそういうことだったのか」
と思いながら、仕事をこなした経験が私にもあります。
断りづらい圧を感じるかもしれませんが、
難しい場合は理由をつけて断るのが賢明です。
日本語でもありますよね。あなたならできる! という期待のまなざしで、
「○○さんにおまかせして良いですか?」
そんな風に仕事を振られ、結局自分ですべて片付けるような場面。
たしかに、ビジネスの多くは自分一人で引き受けられず、
誰かに任せなくては回せません。
そのため、このような割り切り方もありとは思うのですが、
圧をかけてこのフレーズを言えるかどうかは、
発言者の人柄によりそうです。
自分が「I will leave it in your good hands」を使う場合、
トラブルなく相手に伝えたいなら、ちょっとしたコツがあります。
- 「Let me know if you have any help needed from me=何かあったら言ってね」
- 「Wish you luck=上手くいくといいね」
- 「Keep me in CC if that helps=それでお役に立つのであれば同報通信に私の名前を残しておいていいですよ。」
そんなポジティブな文章と一緒に使うと、一方的に任された感じが薄まります。
ていねいに言葉を届けるために、ぜひ試してみてください。