起こしてしまった失敗や課題・問題を前にすると、心が重くなるものです。
ですが、
“失敗の中からこそ学べるものがある”
と、多くの人がいいます。
問題を解決する過程で、
新しい信頼関係を築いたり、
発見があったりする、
というのもよく聞く話です。
とはいえ、心に重くのしかかる失敗や課題。
いったいどう向き合えばよいのでしょうか?
失敗してしまうと、
「どうやって挽回しようか」
「再度信頼を得られるだろうか?」
「もしかしたら、今後に悪影響を及ぼすかもしれない」
「失敗したことを他の人が知ったらどう思うだろう……」
そんな、さまざまな思いが頭をよぎります。
ですがこれらの戸惑いは、失敗・問題解決には関係のない、無駄な時間です。
もちろん、真摯に反省すること。
周囲への影響に対して、誠意を持つことは大事です。
だからといって、
クヨクヨ悩んだり、
思いを巡らせたりする時間は必要ありません。
労力はすべて、問題解決のために使いましょう。
私のところにも、失敗や問題、課題を相談に来る部下がいます。
ヘラヘラと反省していない部下は腹立たしいものですが、
だからといって、謝り続けるばかりの部下も困りもの。
私にとっても、部下にとっても
一切足しにもならない、無意味な時間が流れるだけです。
ビジネスでは、心と仕事が別次元にあります。
どちらも大切ですが、
心と仕事を同時に動かしてはいけません。
またビジネスには、人間関係がつきものです。
そのため、謝意や反省、心配などの気持ちがこもっていない対応はNGです。
ただし、仕事をしながら謝るのは、ぜったいに避けてください。
ビジネスである以上、優先するべきは仕事です。
失敗した時、問題・課題を解決したい時は、
即座に体制の修正をしましょう。
しかるべき対応・対処をし、
上司への報告・連絡・アドバイスを仰ぐのが最優先です。
問題解決ができたその後で、
誠意を持って心を込めて、人間関係を構築し直せば、良い結果に導けます。
人はつい、気持ち部分での許しを、優先的に欲しがってしまいます。
しかし、
失敗した自分がいけないのですから、
許しを請うのではなく受け止めるのが正解です。
大切なのは、順序を間違えないこと。
ピンチであっても正しく進められれば、
プロジェクトの成功や上司からの良い評価が得られます。
この方法を覚えて、
失敗や課題、問題を、
どんどん成功・チャンスに変えていきましょう。