取引先や仲間から届いたメール。
事前に目を通しておいたはずの書類。
何度も確認したはずのマニュアルや契約書。
ちゃんと見ていたはずなのに、メッセージや内容をうっかり見落とすこと、ありますよね。
これは、
日本語で仕事をしていても、海外を相手に英語で仕事をしていても同じです。
私も先日、「うっかり見落としてしまいました!」というできごとがありました。
相手にそれをすぐ伝えたかったのですが、
英語で「見落とす」はどう表現すればよいのか、3秒くらい言葉に詰まってしまったんです。
考えた結果、
「It was not in my radar.」
自分のレーダーの範囲外(見えてなかった)
こんな風に言い換えました。
以前、
- 「Not in my radar」(知らないなぁ)
- 「Ensure it is under your radar」(気をつけておいてね)
という表現を上司が使っていたので、伝わるかなあと思いついた言葉です。
「I dropped the ball on that one.」
も同じようなニュアンスで使えそうですね。
「見落とした」を直接的な言い方で表わすなら、
- 「I overlooked it.」
- 「I missed it.」
などの言葉が一番直接的で、正しい翻訳ではあります。
今思えば、
- 「I got distracted.」
という表現もありましたね。
この言葉も便利に使えます。
感じとしては、注意が逸れてしまった時や気が散ってしまったという意味です。
以前、Zoom会議をしていて、気が散ってしまった方がいたんですが、
そのタイミングで発言を求められ、
「Sorry, can you say it again? I got distracted」
と言っている人を見かけました。このフレーズは、私も時々使っています。
不注意で見落としまったとき、ちょっとよそ見をしていたときなどに、使えます。
ところで、
海外では、見落としちゃった、という表現を嫌う人もいますよね。
「自分の非を認めてはいけないのが英語圏だ!」
という考え方の方です。
英語圏=デメリットになる発言はしないほうが良い
そんな風に思いがちですが、
私の周りの外国人は、自分の非をきっぱり認める人が多い気がします。
もちろん、車の事故など、訴訟に発展するようなケースでは非を認めるべきではありません。
ですが、うっかり見落としたくらいのレベルであれば、
どこの国の文化でも、誠意を見せる方が大事じゃないかなって思います。