「要は」を多用する話が長い人

例文・トピックス

会議や打ち合わせに参加していたり、プライベートで相手のトークに耳を傾けていたり、
そんなとき、話が長い人に限って使いがちなのが「要は」というフレーズです。
最初から「○○なことがあって、要するにさ、○○なんだよね!」
と簡潔に言ってくれるなら良いのですが、
ある程度話し終えたところで、「要は……」がはじまるため、
さらに話が長くなってしまいます。

おそらくですが、自分自身でも話が広がっていると感じているから、
最後に「要は」で分かりやすく伝えたいんでしょうね。
話の組み立てが上手な人なら、「要は」をわざわざ使わなくても、
言いたいことを短くまとめているはずです。

こんなことを考えたのは、外国人との会話でも、
「In a nut shell(要するに)」を乱発するケースがあったからです。
日本人がよく使うフレーズだと思っていたのですが、
まずは言いたいことを言いたいだけ話して、
最後にまとめたくなるタイプは世界中にいるようです。

他にもこんな表現もみかけました。

  • Long story short: 長いお話を短くすると。
  • Bottom line: 最終的・重要な観点・結論を述べると
  • To make a long story short: 今までの話をまとめると
  • In brief: 簡潔な要約を述べると

いずれにしても、このようなフレーズが出た瞬間、全身の力が抜けていきます。

  • 「まじですか。今まで聴いていた話をこれから、違う表現で繰り返すわけですね」
  • 「そして、その話もきっと長いんでしょうね……」

と、がっくりしてしまいます。

聞き手にとってはできるだけ回避したい、長話からの「要は」
避けたい場合は、こちらからちょっとした声かけをしてみましょう。
話が長くなりそうだと感じたら、さっさと切り上げるために纏めてしまうのも一つの手段です。

  • So the Action points are a, b, c, right? Great, let’s go!
  • With that, we all have what we need, so let’s move on to the next one!
  • Thank you for the summary. I think we are all in sync now, so let’s proceed.

いつまでも話に付き合えれば良いのですが、ビジネスシーンではそうはいきません。

上手に「要は」の部分を聞き出せるようにして、聞く負担を減らしてみてください。